カンチャナブリは、こんなところ

タイのバンコクからバスで西に3時間のところに、アカデミー賞受賞映画の舞台になった、カンチャナブリの町があります。人口は約15万人。活気があって、観光客にも人気です。お目当ての一番は、やはりクウェー川に架かるクウェー鉄橋です。昔ながらのたたずまいで、撮影スポットになっています。下を流れるクウェー川の流れは結構強いようですが、地元の子供たちが泳いでいる姿も見かけます。僕は、喧騒と排ガスのバンコクでの暮らしに疲れると、自然を楽しむために、よくこの町に来ていました。そんな時、泊まるのは決まって、クウェー川に浮かぶ筏のホテルです。筏の上に竹で編んだバンガローを載せて、川岸に係留してあるのです。船が通れば揺れる部屋、静かで目の前は川。あまり暑いと川に飛び込み、泳いでいました。

健康にいい? タイで見つけた天然のドクターフィッシュ 健康にいい? タイで見つけた天然のドクターフィッシュ

タイで一番美しいといわれるエラワン滝に行く

「川で泳ぐのもいいが、せっかくなら、エラワン滝に行ったらどうだい」。ある時、馴染みになったゲストハウスの主人から勧められました。なんでもタイで一番美しい滝だとか。ジーンズの下に海パンをはいて、カンチャナブリのバスターミナルから8170番のローカルバスに乗り込みます。料金は50バーツ(約155円)、所要時間は1時間半です。そこにはバンコクですっかり見られなくなった森が残されていました。ゲートで200バーツ(約620円)を支払います。この中からは国立公園です。埃っぽいバンコクとはケタ違いの清々しさです。水の音が耳にやさしく聞こえてきます。タイ人のカップルや親子連れが大勢遊びに来ています。中には泳いでいる人も。外国人の女性は水着の人もいますが、タイ人女性のほとんどがTシャツとズボンのままで水浴びしています。滝は小山の下から上までに全部で7つあります。ゼーゼー言いながら、全部見ようと登っていきました。

大自然の中に、天然のドクターフィッシュが

7つ目まで来ると、いくら涼しい森の中でも汗だくです。ジーンズを脱いで、透き通った滝つぼにダイビング! 気持ちいい! 最高です。よく見ると、魚がウヨウヨ泳いでいます。ウオータースライダーのような滝にそのまま滑り台気分で流され、またジャっポンと滝つぼの中。クウェー川とは比べようもないきれいさです。水際に腰かけた女性たちが、森じゅうに響き渡るくらいの声を上げて喜んでいます。見に行くと、彼女たちの足のまわりに魚が……ドクターフィッシュです。これはいい。足を入れると5センチから10センチくらいの小魚が群がってきます。足がモショモショします。時々、チクッとするのは、大き目なやつに噛まれたのかも。10分ほどしてもらうと、足の裏がスベスベになっています。嘘みたいですが、こんなところに天然のドクターフィッシュがいたんですね。バンコクの喧騒に疲れたら、カンチャナブリーとエラワンの滝で、自然の癒しをどうぞ。