出発はバンコクのトンブリー駅

第二次世界大戦中、日本軍が敷設したかつての泰緬鉄道の名残りが、バンコクからミャンマー近くの国境の町ナムトクまで、210kmを走るローカル線のナムトク線として残っています。この路線は、途中風光明媚なところを通るため、観光客にとても人気の高い路線です(ただし全線を乗る人は少ないですが)。始発駅は、バンコクの中央駅にあたるホアランポーン駅ではなく、チャオプラヤー川西岸にあるローカル駅のトンブリー駅。ここから約2時間半で、列車はカンチャナブリ駅に到着します。たいていのツアー客は、ここから列車に乗り込んでくるので、ここで新たな客車も連結されます。

かつての「泰緬鉄道」に乗ってみよう。バンコクからのローカル線の旅 かつての「泰緬鉄道」に乗ってみよう。バンコクからのローカル線の旅

クウェー川鉄橋を通過して、切り通しへ

さあ、ここからがようやくこの鉄道の見どころです。カンチャナブリ駅を出発した列車は、数分でクウェー川鉄橋に差しかかります。絶好のポイントなので、橋を渡る時は、人が歩くほどにスピードを落とします。もうここは撮影タイムですね。橋を越えると、列車はまたスピードを上げて行きます。まもなく、カオプーン駅近くの「チョンカイの切り通し」に差しかかります。列車は岩山の中央を通り、両脇に岩壁がそそり立つという難所ですが、けっこうあっという間に通り過ぎてしまいます(笑)。ここを通り過ぎると、しばらくはあまり変化のない、田園地帯です。1時間半ほどで最後の見どころ、アルヒル桟道橋にさしかかります。

最大の見どころを通過し、列車は終点へ

崖にぴったりとへばりつくようにして川沿いにある、この長さ300mの木製の橋の建設のため、多くの労働者が命を落としたと言います。列車はここでは、安全のためにスピードを5km以下に落として徐行運転をします。絶景を楽しむために、川側の席(カンチャナブリからなら進行方向左側)を取るといいでしょう。ここを過ぎると、まもなく列車はタムクラセー駅に到着。観光客の多くはここで降りて、観光バスに乗り換えて戻って行きます。終点のナムトク駅まではここからさらに40分。線路はまだ先までのびていますが、運行はここまでになります。列車はトンブリー駅から1日2往復、カンチャナブリ駅からなら3往復運行しています。トンブリー駅からは片道約4時間半かかるので、よほどの鉄道マニアでなければ、やはり全線乗る人は少ないようです。また、土日のみの観光列車もあるので、ウエブサイトで時刻を確認して、スケジュールを立ててみるといいでしょう。