ランパーンの名産が陶器だとは知らなかった

タイ北部のチェンマイからバスで2時間ほどにある町、ランパーンは、かつてハリプンチャイ王国の副都として栄えた町です。ジャングルから木を伐りだし、集積地となったおかげで、豪商たちが競い合って豪邸を建て、それが今に残っていいます。町はのんびりしており、馬車による見学も人気です。僕がチェンマイにしばらくいた時に、カフェで、あるいは市場の陶器屋で、今までのイメージとは違ったランパーンを聞かされました。「ランパーンは陶器の町でね。こんなの、あの町に行けばいくらだってあるさ」陶器屋の主人はそう言います。こんなのとは、ニワトリの絵が描かれた丼のことです。僕がどうしても欲しかったのは、カフェで見つけたコーヒーカップ。しかしどの店でも、ニワトリ柄の陶器は置いてあっても、品ぞろえがまちまちで、しかも肝心のコーヒーカップがないのです。そこで、これはランパーンに行くべきだなと考えたのです。

ランパーンは昔の風情が残る町 ランパーンは昔の風情が残る町

どれだけニワトリが好きなのか?

ランパーンは落ち着いた静かな町でした。川沿いの、泊まったゲストハウスのすぐそばに麺&飯屋がありました。具材はいずれもチキンです。ほぐしたチキンのせ米粉麺と蒸しチキンのせライスを注文します。タイル張りのお店はとても清潔、スタッフもキビキビ動きます。食べる前からおいしいだろうと思っていたら、案の定うまい! とくにチキンがうまい。しかも、丼も皿もレンゲもニワトリ柄です。「ここはニワトリの町だからね。まずいチキンなどお出しするわけにはいかんよ」。そう言えば、至る所にニワトリの絵やオブジェや彫刻がありました。ご主人の話では、その昔、お釈迦様がランパーンを訪れることになった時、仏教徒を守る神様であるインドラ神が、白い鶏に姿を変えて町の人を起こしてくれたおかげで、無事お釈迦様を迎えられたからだそうです。なるほどそこでニワトリが、この町のシンボルになったのですね。

町の象徴はなんとニワトリ。あちこちのオブジェなどがある 町の象徴はなんとニワトリ。あちこちのオブジェなどがある

やっぱりホンモノはいいですね

自転車を借りて、妻と二人、風を浴びながら町を走りました。自転車くらいがちょうどいい町ってあるんですね。ほぼ一周できてしまいます。町の人に教わって、陶器屋街に行ってみました。そこは広場を前にして、4、5軒の陶器屋が大きなひとつ屋根の下、中で仕切って営業していました。すると普通にありました。ニワトリのコーヒーカップが。手書きらしく、微妙に絵が違うのを、じっくり選んで買いました。こんな可愛いニワトリ柄の陶器は、ランパーンにしかない。そう思っていたら、この前マレーシアでも見かけました。しかし値段がべらぼうに高く、画家の妻いわく、絵が下手だとか。やはり本場のホンモノには勝てないのですね。ホンモノを買いたい人はランパーンまでお越しください。日本でも売れると思いますよ。

ついに手に入れたニワトリコーヒーカップ。かわいい ついに手に入れたニワトリコーヒーカップ。かわいい