10〜11世紀のパノム・ワン遺跡

「タイ東北部に残るクメール遺跡を行く」その2からの続きです。ナコーン・ラーチャシーマーから近いクメール遺跡には、市内から20kmほどのところに「パノム・ワン遺跡」があります。ピマーイ遺跡に比べると規模は小さいので訪れる人は少ないですが、時間があれば行ってみるといいでしょう。これはピマーイ遺跡よりも少し前の10〜11世紀ごろに建てられた寺院で、表面の装飾はかなり失われていますが祠堂や回廊は残っています。もともとはシヴァ神に捧げる神殿でしたが、のちに仏教寺院に改築されました。だいぶ後になってからだと思いますが、後から置かれた複数の仏像が堂内に飾られていました。ここはナコーン・ラーチャシーマーからタクシーや、トゥクトゥクでも行ける距離です。

遠出ですが、重要な2つのクメール遺跡へ

次にピマーイ遺跡よりも遠いですが、やはりナコーン・ラーチャシーマーから行く、2つの比較的大きなクメール遺跡を紹介しましょう。ナコーン・ラーチャシーマーからカンボジア国境方面へ車かバスで2、3時間の距離にある、パノム・ルン遺跡とムアン・タム遺跡です。ここは現地でのアクセスが悪いので、両方回るなら車をチャーターして行ったほうがいいでしょうね。または公共交通機関を使って途中の町まで行き、そこでトゥクトゥクをチャーターすると安上がりかもしれません。私はひとりだったので、バスから降りた後はバイクタクシーをチャーターしていきましたが、地元の人はあまり英語は話せないので、交渉力が必要でした(笑)。

死火山の丘の上にある、パノム・ルン遺跡の中央祠堂 死火山の丘の上にある、パノム・ルン遺跡の中央祠堂

丘の上にあるパノム・ルン遺跡

「パノム・ルン」とはクメール語で「大きな丘」を意味するように、この遺跡は標高338mの死火山の上にあります。土産物屋が並ぶ駐車場から遺跡公園内に入って丘を登って行くと、やがて石灯籠が並ぶ長さ160mの広い参道に出ます。この参道がある第1テラスから見た本堂は、写真を撮る絶好のポイント。本堂に登る階段が正面に壁のように見えます。ちょっとインドネシアのボロブドゥール遺跡を正面から見た感じにも見えますが、こちらは丘を利用しているので大きな建物というわけではありません。ちょうど生えている木々で階段以外の部分が隠れているので、そう見えるだけです。(その4に続く)