タイ北部の交通の中心ともいえるピサヌローク

バンコクとチェンマイのちょうど中間ぐらいにある都市ピサヌロークはこの地方の中心都市で、タイ北部や東北部へ向かう交通の要衛でもあります。観光客にとっては、世界遺産でもあるスコータイ遺跡公園へのゲートウエイとなる都市でしょう。町に見どころは少ないので、通過点としてこの町を訪れる人が多いのですが、時間があれば一泊してみるのもおすすめです。スコータイの町まではバスで所要約1時間なので、ここに泊まって遺跡公園へ往復することもできます。

「タイでもっとも美しい仏像」といわれるチンナラート仏を見にいくのもいい 「タイでもっとも美しい仏像」といわれるチンナラート仏を見にいくのもいい

スコータイ朝時代には都でもあった都市

タイのどこにでもあるふつうの地方都市といった風情のピサヌロークですが、その歴史は13〜16世紀に栄えたタイ人最初の王朝のスコータイ時代にまでさかのぼります。スコータイ朝の都は当初はスコータイにありましたが、やがてアユタヤ王朝が台頭してくると国力は衰退していき、都をピサヌロークに移します。スコータイは現在では遺跡になってしまいましたが(現在のスコータイの町は離れた場所にある新しい町)、このピサヌロークは生き残りました。しかし新しい町がその上に築かれて行ったため、遺跡はあまり残っていないのです。

タイでもっとも美しいと言われる仏像を見に

このピサヌロークでいちばんの見どころは、「タイでもっとも美しい」と言われる黄金色に輝くチンナラート仏でしょう。この高さ3.5mの仏像は14〜15世紀に造られたと言われています。この仏像が収められているのは、14世紀創建というワット・プラ・シー・ラタナー・マハタート。タイのお寺ではよくある名前ですが、地元では単に“ワット・ヤイ”とも呼ばれています。このお寺は何度も建て直されているので創建当時の面影はありませんが、タイでは有名なお寺です。町の西を流れるナーン川のほとりにあり、いつも参拝客でにぎわっています。

町なかにある小さな民俗博物館

町なかの見どころと言えば、あとはワット・ヤイから2kmほど南にある「フォークロア・ミュージアム(民俗資料館)」があるぐらいでしょうか。こちらは大学の教授が個人的にタイ各地から集めた民芸品や、生活に関するものを収集した小さな博物館です。農家で使われていた農具やかまど、牛車などが展示されています。30分ぐらいで見終わってしまうほどの広さですが、時間があれば寄ってみても良いでしょう。(後編に続く)