ツアーにはなかなか入っていないが、おすすめの遺跡

タイで見るべき遺跡というと、バンコクの北郊外にあるアユタヤー遺跡と、北タイにあるスコータイ遺跡がまず上がるでしょう。ともに世界遺産に登録された見応えのある遺跡です。アユタヤー遺跡はバンコクから簡単にアクセスできますし、スコータイ遺跡は、北タイ周遊ツアーに含まれているものもあります。さらに遺跡好きにおすすめの、スコータイを基点にして行けるスコータイ朝時代の2つの遺跡があります。ひとつは、スコータイ市街から北へ50kmにあるシー・サッチャナーライ。この遺跡については、別記事「スコータイから日帰り観光。シー・サッチャナーライ遺跡」に詳しく書いたので、そちらをご参照ください。もうひとつが今回紹介する、カンペーン・ペッ遺跡です。こちらも広くて見応えがある遺跡で、スコータイの南西65kmほどにあります。ただしツアーは、この2つの遺跡には行かないものが多いんですよね。

カンペーン・ペッ遺跡公園にあるワット・プラ・タート。レンガがむき出しになった2基の仏塔が残っている カンペーン・ペッ遺跡公園にあるワット・プラ・タート。レンガがむき出しになった2基の仏塔が残っている

実は世界遺産にも登録されている、スコータイ朝時代の遺跡

カンペーン・ペッ(カンペーン・ペット)は、ピン川のほとりに開けた人口3万人の小さな町です。バンコクとチェンマイを結ぶ幹線道路からそう遠くないので、バスを利用した場合、タイ各地からのアクセスはそれほど悪くはありません。町自体はタイの典型的な地方の町で、特筆すべきものはないのですが、町のすぐ北側に遺跡公園があります。遺跡となっている寺院の多くはスコータイ朝時代のもので、スコータイ遺跡やシー・サッチャナーライ遺跡と共に、このカンペーン・ペッ遺跡も「スコータイの歴史上の町と関連の町」のひとつとして世界遺産に登録されています。ここはスコータイ時代には重要な都市で、王室寺院などが建てられました。続くアユタヤー朝時代まで繁栄していたようですが、1767年にビルマ軍の攻撃を受け、この時に寺院の多くは破壊されてしまいます。

遺跡公園は2か所に分かれている

それでは、さっそく遺跡公園を見学してみましょう。遺跡公園は2か所に分かれています。ひとつは城壁に囲まれたかつての町があったエリアで、そのうちの一部が東西200m南北500mほどの範囲で遺跡公園になっています。こちらへは町からも歩いていけます。もうひとつがその北の「アランイック」と呼ばれる遺跡公園で、ここは2km四方のこんもり茂った森林公園のようなところに寺院が点在しています。舗装道路が整備されているので、ここはレンタサイクル、あるいは車で来たのなら、そのまま乗り入れてしまいましょう。入場料金は、2016年の時点で150バーツ(約500円、どちらかのエリアのみなら100バーツ)、それに車を乗り入れる場合は別途50バーツ(約170円)の追加料金がかかりました。日中はとても暑いので、車があると便利ですよ。(その2に続く)