もうひとつの遺跡公園は、広い森林公園のようになっているエリア

「カンペーン・ペッ遺跡 その2」からの続きです。さて、遺跡観光も後半です。「アランイック」エリアは森のように木々が生い茂った緑の多い公園です。その中に、今は廃墟と化した寺院遺跡が点在しています。チケット売り場は、公園の南側の脇道とスコータイ方面への道路沿いの2か所にあります。町やワット・プラケオ方面から歩いて行くと、日陰のない道を1kmほど歩いて行くことになるので、ちょっと我慢。公園内では、入り口でレンタサイクルを借りれるので、それを利用しましょう。中は広いので、歩くとけっこう大変です。公園内には大小10以上の寺院がありますが、ここでは代表的なものだけ紹介しますね。南入口から入って道を歩いて行くと、最初に左側に見えるのが「ワット・プラ・ノーン」です。ここは先ほどの城壁内の寺院に比べて、建物の壁がよく残っています。またラテライトの柱の表面の漆喰も、一部ですがまだ残っています。ただし仏像などはなく、柱ばかりが残っている、といった印象ですね。

マントを付けて直立した仏像が残るワット・プラ・シー・イリヤーボット。周囲が朽ちていく中、時の流れを感じる マントを付けて直立した仏像が残るワット・プラ・シー・イリヤーボット。周囲が朽ちていく中、時の流れを感じる

立像だけが残るワット・プラ・シー・イリヤーボット

その少し先にあるのが、「ワット・プラ・シー・イリヤーボット」です。この寺院では、東西南北に4つの形の異なる仏像が壁沿いに配置されていたといいます。ただし、現在残っているのは道路からだと裏側に当たる、西側の高さ9mの立像のみです。マントをつけた立像は後ろのレンガの壁にピッタリとくっついています。ちなみに、失われてしまった他の仏像は、寝仏、遊行仏、座仏だそうです。その先には、すっかり表面の漆喰がなくなってしまった仏像が残る「ワット・シンハ」があります。

丘の上にある大きな寺院ワット・チャーン・ロム

今までの3つの寺院は道路の西側にありますが、反対側の東側にもいくつかの寺院や仏塔の跡が見られます。また、森の奥の方にもいくつかの仏塔が見えますが、きりがないのでここは道を進んで、少し歩いた低い丘の上にある「ワット・チャーン・ロム」に向かいましょう。この遺跡公園にある寺院では、このワット・チャーン・ロムが一番大きいでしょうか。「チャーン」とは「ゾウ」のこと。その名の通り、台座部分には68頭のゾウの像が支えているという、タイではポピュラーなデザインの仏塔が高台に構えています。建てられたのは、スコータイ時代からアユタヤー時代にかけてとか。周囲を囲むゾウの像は、レンガの上を白い漆喰で覆って形作ったものですが、ほとんどが半壊しています。とくに鼻の部分はなくなってしまっていますね。(その4に続く)