写真を撮るなら、午前中がおすすめ

「世界遺産・スコータイ遺跡公園 その3」からの続きです。遺跡にある建物の多くは「ラテライト」と呼ばれる鉱物を含む赤土レンガを使って基壇や壁、柱、塔などの基になる部分を造り、その上に白い漆喰を塗って細かい装飾をつけていたようです。そのため、破壊や風雨による侵食などで、今では表面の漆喰部分の多くが剥がれてしまっているのです。また、寺院にある仏像の大半は東向きなので、午後に行って写真を撮ろうとすると逆光で上手く撮れないことがあるんですよね。私もスコータイに初めて行った20年前はそのことに気がつかずに午後に到着してしまい、翌朝、写真を撮るためだけに遺跡公園に出直したことがありました。もし晴れていて、青い空をきれいに写したいなら、朝の9時ぐらいまでがベストです。遺跡公園は6:30からオープンしていますよ。

寺院の多くは、表面の白い漆喰が取れて赤いラテライトのレンガがむき出しになっている 寺院の多くは、表面の白い漆喰が取れて赤いラテライトのレンガがむき出しになっている

スコータイ最古の遺跡はクメール時代のターパーデーン堂

以上の有料のエリアが占めるのは城壁内の半分ほど。なので、その敷地を出てもまだ城壁内なのですが、城壁内の無料エリアにもいくつか見ておきたい遺跡があります。東側の市場の隣にある「ワット・トラパン・トーン」にも仏塔と礼拝堂があります。また城壁の北側へ向かう途中にある小さな祠堂の「ターパーデーン堂」は、遺跡内でも古い時代のものです。これはスコータイ朝以前の、クメール人のアンコール朝時代の12世紀前半に建てられたものです。そのため、祀っているのは仏陀ではなくヒンドゥー教の神様というのも珍しいですね。

城壁北側の遺跡群を見学

次は、このターパーデーン堂の前の道を北へ向かってみましょう。300mほどで着く三重の城壁の北門を通り抜けると、北側の遺跡群に出ます。それらは少し距離が離れているので、自転車がないと厳しいでしょう。さて、ここで見るべき遺跡は2つだけです。ひとつは城壁から500mほど北にある「ワット・プラ・パーイ・ルアン」です。かつては王室寺院のワット・マハータートに次ぐほど格式のある寺院だったようですが、残念ながら現在はかなり崩壊が進んでいて、その広さからかつての寺院の大きさを想像するしかありません。仏塔はクメール式の仏塔が1基だけ残っているだけで、建物の多くは表面の漆喰が取れ、レンガがむき出しになっています。(その5に続く)