迫力十分のワット・シー・チュムの坐像

「世界遺産・スコータイ遺跡公園 その4」からの続きです。北側で見るべきもうひとつが、ワット・プラ・パーイ・ルアンの1kmほど西にある「ワット・シー・チュム」です。高さ15mの壁に囲まれた本堂の内部空間をすべて埋め尽くすかのような、いっぱいいっぱいの大きな坐像があります。この坐像は、スコータイを紹介する写真でよく使われているので、スコータイのシンボルと言ってもいいでしょう。しかし、何もこんなに窮屈に押し込まなくてもいいのにという感じです。見学するスペースも少ししかないのですから。しかしそのため大仏を常に間近で見ることになるので、迫力は十分です。

堂内いっぱいにあるワット・シー・チュムの坐像 堂内いっぱいにあるワット・シー・チュムの坐像

近年でも何度も塗り直されている大仏

レンガの上に漆喰を塗って造ったワット・シー・チュムの仏像ですが、これはしっかりと修復されているので、見応えがあります。白い漆喰はしばらくすると、雨風などにより黒ずんでくるので、放っておくと仏像は汚れてきてしまいます。そこで今でも何年かに一度は塗り直しているようです。というのも、私がスコータイに来ているこの20年ぐらいの間に、この仏像は何度かきれいになったり黒くなったりしていたのですから。

その他のエリアにある遺跡群

そのほかの方面の見所には、城壁の南門から1.5kmほど南にある「ワット・チェトポン」、西側へ2kmほど行った丘の上にある「ワット・サパーン・ヒン」、東側にある「ワット・チャーン・ロム」などがありますが、このあたりは遠いので、行く人も正直言って少ないです。なので、よほどの遺跡好きならともかく、時間がなければ端折ってもいいかもしれません。また、とくに西側の丘にある遺跡群はひと気がないので、安全面からひとりで行くことはおすすめできません。というのも、2007年に日本人女性が殺されるという事件が起きたことがあるからです(事件は未解決の模様)。その後は事件が起きていませんが、リスクは避けた方がいでしょう。私も何度か行ったことがありますが、ふつうは家族連れが遊びにやってくるようなところで、危ない感じはないのですが…。もちろん、ここで紹介した城壁内と城壁の北側は観光客が多く、事件が起きるような感じはないので、そちらはひとりでも大丈夫です。

スコータイ遺跡の魅力とは?

最後に私が感じるスコータイ遺跡の魅力を。まず、緑の多さと交通量の少なさです。アユタヤ遺跡はけっこう車も多く、また道幅も広いので落ち着いた感じがしないのに対し、こちらは自然に満ちた公園で、木陰も多くてのんびりできます。とくに自転車で回ると気持ちがいいですよ。あとは遺跡自体の魅力です。アユタヤより時代はもっと古いのですが、寺院の柱はレンガ造りで焼失をまぬがれました。あちこちで柱が建っている姿が、またいいのです。そして大きな仏像が見られることでしょうか。とくに立像は私のおすすめです。長々と書いてしまいましたが、タイに行って何かひとつ、遺跡が見たいとなったら、このスコータイ遺跡をおすすめします! ぜひ、行ってみてください。