インドシナ半島部の国々はいつから雨季に?

日本で人気の高い東南アジアの国々。今回はインドシナ半島部にあるベトナム、ラオス、カンボジア、タイの、雨季や乾季、ベストシーズンについて述べてみましょう。このエリアの気候は、おおむね水かけ祭りが終わった4月の中旬あたり(一年で一番暑い時期)から雨季入りし、それが10月まで続きます。雨量は地域によって差がありますが、年間の総雨量が1400〜1900ミリと、日本の都市とそう変わりません。ただ、大きな違いは、日本の場合は雨量が多い月と少ない月の降雨量の差が4〜5倍程度なのに対し、このエリアでは20〜30倍にもなること。雨が降らない月は、本当に一ヵ月ぐらい降らないことがあります。

雨季と乾季がある東南アジア。失敗しない場所選びは? ベトナム、タイ、カンボジア、ラオス編 雨季と乾季がある東南アジア。失敗しない場所選びは? ベトナム、タイ、カンボジア、ラオス編

激しい熱帯のスコール

雨季といっても、日本の梅雨のようなものを想像するとかなり異なります。一日中、どんよりと曇っていることもあるのですが、晴れ間が見えていてもあっという間に天気が崩れて、土砂降りになるのが熱帯のスコールです。その時の雨量は、傘をさして歩くことができないほどです。もちろん地元の人で、激しいスコールの時に歩いている人はほとんどいません。このスコール、だいたい小一時間で止んだり、小降りになったりするので、それを待ってみんなどこかで雨宿りをしているのです。住んでいる人は慣れているので平然としたものですが、観光の予定を組んでいる人は困ってしまいますよね。

旅行のベストシーズンは?

観光に行くのなら、やはり乾季の10〜3月がいいでしょう。インドシナ半島部はおおむねこの時期がベストシーズンとされています。また、雨季といっても一番雨が多い雨季入りの5月と雨季明けの9月を避ければ、雨量も日本並みなので、毎日雨が降るということもないと思います。あとは3〜5月、とくに4月は一年で一番暑い時期なので、アンコールワットなどの遺跡巡りを考えている人は、かなり体力を消耗します。場所によっては、この時期も避けたほうがいいかもしれません。また、12、1月は時おり寒気が入り込み、気温が15度以下に下がることがあります。この時期は、意外な寒さに驚くかもしれません。

タイでは洪水に注意

メコン川やチャオプラヤー川の中・下流では、雨季の終わりには下流に大量の水が流れ込み、毎年のように水害をもたらします。数年前のバンコクの水害の記憶も新しいですが、その理由はタイの国土の多くは高低差があまりなく、水はけが悪いことです。バンコクから700km離れた北部の町チェンマイの海抜はわずか300m。ここを流れるピン川はやがて他の川と合流してチャオプラヤー川となり、バンコクを通り海に流れ込みますが、1kmあたり40cmほどしか高低差がありません。上流の洪水がバンコクに到達するのに一ヵ月もかかったりするほどです。とくに中部タイは毎年のように洪水になっています。したがって、9〜10月にスコータイやアユタヤを訪れる人は、ニュースなどをチェックしておいたほうがいいですね。お寺が水没して、観光ができないことはよくあります。さて、タイでも南部のマレー半島部では、少し気候が異なります。それは「アジアのビーチ」編を見てください。