世界にあるおすすめミナレット

ミナレットをご存知ですか? これはイスラム教のモスクに付随する尖塔で、もともとは「アザーン」という礼拝の呼びかけを行うため、人が登るように作られた高い塔です。このミナレットですが実にいろいろな形があり、また本体のモスクよりミナレットのほうが有名になっているものもあります。今回は世界に残るさまざまなミナレットのうち、「これは必見!」というものを紹介します。

モスクに付随する塔・ミナレット。おすすめミナレットを紹介します! その1 モスクに付随する塔・ミナレット。おすすめミナレットを紹介します! その1

オアシスの町、ブハラのカラーン・ミナール

まず紹介するのが、中央アジアのウズベキスタンの古都ブハラにあるカラーン・ミナールです。「ミナレット」は実は英語読みで、アラビア語では「マナール」や「ミナーラ」、イランやインド、中央アジアなどでは「ミナール」と呼びます。このブハラのシンボルともいうべきカラーン・ミナールは1127年に建てられたもので、高さは47m。高い建物がなかった建設当時は、このミナレットの上に火を灯すと、夜は遠くの砂漠にまでその明かりが見え、まさに「砂漠の灯台」だったようです。現在は彩色はありませんが、タイルの凹凸だけでもその洗練されたデザインには見応えがあります。ジンギスカンがブハラを征服し、町を徹底的に破壊しましたが、このミナレットだけはなぜか壊されませんでした。それほど美しいミナレットですが、19世紀には頂上から罪人を投げ落として殺すという、残忍な公開処刑の場としても使われた歴史もあるのです。

世界一のミナレットはインドに

世界でもっとも高いミナレットはいったい何でしょう? これはデリーにあるクトゥブ・ミナールで、高さが72.5m。この塔はインド最初のイスラム王朝である奴隷王朝のアイバクが建てたもので、メインのモスクがほとんど壊れてしまったのに対し、ほぼ完全な姿で残っています。塔は五層からなり、一層目は円形と三角形が交互に、二層目は円形、三層目は三角形と断面が異なると、かなり凝った造りになっています。赤砂岩のレンガ色と白大理石の白のコントラストがすばらしく、世界遺産にも登録されています。デリーに行ったら、是非見て下さい。(その2に続く)