地図を見せても違う場所を教えられる?

地図や地図アプリを入れたスマホがあれば町歩きは安心、と考えている人は多いでしょう。日本なら通行人に地図を見せ場所を聞く、ということができます。ところが海外、特に田舎や辺境地帯では、地図を見せても行きたい場所が分かってもらえないときがあります。首をかしげて「どこに行きたいのか」と何度も聞きかえされ、こちらは地図を何度も指さして……。やりとりの末に、困った相手は親切心から「外国人ならたぶんここに行きたいのだろう」という場所を教えてくれて、そこに行ったら目当ての郵便局でなくバスのチケット売り場だった、なんていう笑い話のような笑えない話もあります。

「地図が読める」のは当たり前でない? 「地図が読める」のは当たり前でない?

「上が北、線は道」は教わらないと分からない

当たり前のように使っている地図ですが、「地図の読み方」は誰もが分かるものではありません。線が道で、番号が番地で……いま、目の前に広がっている街を平面図に描いたものが地図である、というのは教わって初めて理解できることです。現在地から目的地をどうやって見定めるのかも、地図が読めない人にとってはさっぱり分かりません。もちろんどちらが北か、図面からは読み取れません。

地図よりも住所が確実、道のたずねかた

こういった土地で道を聞くには、小さな街なら店や人の名前、都市部なら住所のほうが有効です。古都やかつての社会主義国などは、街は京都のように区画整理され、番地表記が単純です。代表的なのがベトナムのハノイで、タクシードライバーには、地図よりも住所を見せたほうが伝わりやすいことも。ドライバーは道の名前はだいたい頭に入っており、あと番地があればすぐに分かります。というのはベトナムの番地は配置が決まっていて、南に向かって左が奇数、右が偶数番地で、南から北に向けて番地の数が増えるようになっているのです。これに慣れると、旅行者でも地図を見ながらだいたいの場所が特定できるようになります。ただ変化の激しいベトナムのこと、新しい道や新しい番地がときどき古い住所の間に挟まってくるのが困ったもの。そんなときは遠慮なく道行く人にきいてみましょう。