なかなか来ない優良タクシー

ベトナムのハノイ・ノイバイ空港に到着したのは、夜の10時頃でした。タクシー乗り場に向かいます。ベトナムは、評判のいいタクシーと悪いタクシーがあることで知られています。評判のいい優良タクシーは、Nasco Airport Taxi 、Noibai Taxi、ABC Taxi、Mailinh Taxiの順です。ところがこれらの会社のタクシーが一向に現れません。現地のベトナム人も、お気に入りのタクシーが来ないようで、じっと待っている人もいます。ホテルは空港近くのトランジットホテルです。荷物は羽田までスルーで預けているので歩けないことはないと思うのですが、夜ですし、また空港付近は初めてですし、タクシーに乗ったほうが安心だと思っていたのです。

近くてもなかなか行けない! ベトナムのハノイ・ノイバイ空港近くのトランジットホテル 近くてもなかなか行けない! ベトナムのハノイ・ノイバイ空港近くのトランジットホテル

空港のタクシードライバーたち

車はほとんどがプリウスの新車です。ベトナムのハノイは、東南アジアでどこよりも新車率が高いかもしれません。僕は我慢たまらず、来たタクシードライバーに地図を見せて、ネットで予約したホテルに行ってくれるよう頼んでみました。ホテルはすぐそこ、1キロのところです。払っても5ドルだなあと思っていたのですが、どのドライバーも、20ドルくらいと吹っかけてきます。20ドルは市内までの値段のはずです。

めんどくさいけど面白い、これぞベトナム!

そのうち客引きが現れて、ワゴン車に乗っていけと誘われました。車内には不安そうな外国人旅行者たちが出発を待っています。こうしたワゴン乗合タクシーも、要注意です。市内の適当なところで降ろされて、途方に暮れる旅行者も多いようです。僕と妻が泊まるホテルは近すぎるせいで、値段がまったく折り合いません。しかも半数以上に乗車拒否される始末です。僕は頭に来ながら、交渉にちょっとは心が躍っていました。いちいち揉めるのは、自分の精神の鍛練にもなるのです。何はともあれ、以前に比べ、物事がスムーズに進むようになったアジアでは、久しぶりの感触でした。しかし交渉は、まったく成立しませんでした。ついに僕たちは歩くことにしました。空港内の道をいくつも横断し、空港前の幹線道路を目指します。

ほんの一泊でもベトナムらしさを堪能しました。

しかし、フェンスが左右にずっと続いているようで、出入り口が見当たりません。フェンスを越えて、右に折れ、しばらく歩くとありました…、車の料金所ような出入り口が。徒歩用の道もあったようです。すぐ先に安宿街の明かりが見えてきました。僕たちの宿は道路の向こう側。五車線もある道を走って渡り、寝ていた宿の人に起きてもらって、無事チェックイン。すぐさま、隣の食堂で、約100円のフォーと約50円のハノイ・ビールをいただきました。部屋は安宿のわりに広く、お湯もたっぷり出ました。ただベッドが鬼のように固かった。僕は妻と顔を見合わせ、笑うのでした。私はトランジットのベトナムも、悪くないと感じました。