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海外現地発ガイド通信

一度は足を運んでほしい――ベトナム戦争証跡博物館


掲載日:2007/09/10 テーマ:美術館・博物館 行き先: ベトナム / ホーチミン

タグ: ためになる 博物館 歴史


年間40万人の観光客を集める博物館

「虎の檻」と呼ばれた拷問部屋の模型。リアルな蝋人形が悲惨さを物語る。実際に檻の中に足を踏み入れると背筋が冷たくなる 「虎の檻」と呼ばれた拷問部屋の模型。リアルな蝋人形が悲惨さを物語る。実際に檻の中に足を踏み入れると背筋が冷たくなる

ベトナムに旅行に行く目的は? 雑貨やアオザイなどのお買い物、ベトナム料理食べ歩き、最近では海辺のリゾート地でのマリンスポーツなども人気です。そんな観光地としてのベトナムも確かに今のひとつの顔。けれど、ホーチミン市に来たら、忘れずに一度は訪れてほしいのが、この「戦争証跡博物館」です。この博物館にはベトナム戦争時の記録がぎっしりとつまっていて、年間40万人もの旅行者が集まると言われています。

沢田、一ノ瀬……ジャーナリストが命を懸けた記録

沢田教一氏がピューリッツァー賞を受賞した「安全への逃避」。写真に写る家族のその後も記録されている。第一の部屋「レクイエム」に保管 沢田教一氏がピューリッツァー賞を受賞した「安全への逃避」。写真に写る家族のその後も記録されている。第一の部屋「レクイエム」に保管

塀に囲まれたシンプルな門をくぐると実際の戦闘に使用されていた戦車や戦闘機がいくつも並ぶ中庭に出ます。ここから5つのブロックに分かれた館内を自由に回ることができ、ジャーナリストによる戦争写真、戦時中の虐殺の記録、コンダオ島にあった拘置所の実物大模型、石川文洋氏の写真展などが見られます。特に1つ目の部屋に残る、世界のジャーナリストの遺作となった戦争写真の印象は圧倒的。沢田教一や一ノ瀬泰造など日本人ジャーナリストが残した記録写真も残っていて、この戦争に力をつくした彼らのメッセージをひしひしと感じることができるのです。

衝撃の事実を突きつけられて

ベトナム、インドシナ戦争で亡くなった写真家らによる作品展示室。熱心に見入る観光客 ベトナム、インドシナ戦争で亡くなった写真家らによる作品展示室。熱心に見入る観光客

写真以外にも、戦争で無惨に殺された市民の遺物や、枯れ葉剤の影響を受けて今も尚苦しんでいる人々の記録、ホルマリン漬けにされた胎児など、息が詰まるような衝撃的な展示物が続きます。博物館を歩いていて気がつくのは、西洋人の多さです、日本では「ベトナム戦争」なんて過去のこと、と思われているかもしれませんが、それでもこの博物館には毎日のおように大勢の観光客が訪れます。「目を覆いたくなるような」写真やパネルもありみあすが、それでも目を背けないで見ることが何より大切なのかもしれません。

過去と現実が交差するベトナムを感じて

ベトナム戦争で被爆した少女の遺品。傷跡を示す跡が痛ましい ベトナム戦争で被爆した少女の遺品。傷跡を示す跡が痛ましい

この博物館を見て感じるのは、ここにある写真は決して過去のものではないということ。ベトナムには道を歩けば手足の不自由な、あるいは無い人がまだ多くいます。旅行中にこうした人に出会えば、(在住者でも)ぎょっとするもの。けれどその現実は、ついこの間起こった過去から繋がっていて、日本人である私たちも決して無関係じゃない、そんなことをこの博物館は教えてくれるはず。そして逆に、辛い現実を背負いながらも、ものすごいエネルギーと明るさで、新しい街を作るベトナムの人たちのパワーに改めて驚いてしまうでしょう。歴史の勉強が苦手な人も、ぜひ一度は足を運んでほしい博物館です。

【関連情報】

爆発すると玉が10〜15メートル四方に飛んだといわれるパイナップル玉爆弾 爆発すると玉が10〜15メートル四方に飛んだといわれるパイナップル玉爆弾

■Bao Tang Chung Tich Chien Tranh (バオタン・チュンティック・チンチャン)
住所:28 Vo Van Tan, Dist.3, Ho Chi Minh City
アクセス:中心地からタクシーで5分程度
電話番号:(+84)8-9306325
開館時間:7:30〜12:00、13:30〜17:00 (16:30が最終入館)
入館料:15000ドン/約115円
その他:日本語、英語、中国語、フランス語、ベトナム語のパンフレットあり

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/09/10)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
 提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
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