- 田尾蓮果
- バリ島在住。ジャワ島のガジャマダ大学に語学留学後、93年バリ島に移住。誰もが認める犬バカ女で、美味しいもの、買い物、スパも大好き。フリーペーパー「H.I.S.バリフリーク」元編集長。著書に「バリ島極楽チャンプル」「バリごはん バリ島極楽チャンプル2」(共にソニー・マガジンズ)。10年12月「田尾たんぼ」より改名。
出発エリアをに変更しました。
ポントゥーンから海へと降りる。ヘルメットの頭頂部には酸素を補給する細いパイプがついているので、30分間の海中散歩が楽しめる
シュノーケリングやダイビングもやってみたいけれど泳げないし、メイクのやり直しもめんどうだし、コンタクトやメガネをしないとよく見えないし…。なんていうのは、もう昔の話!今や泳げなくても、誰でも簡単に海中世界を楽しめる時代になった。
沖縄やハワイ、グアムなどでも人気のシーウォーカーは、海の中を散歩するという画期的なアクティビティ。他のマリンスポーツと違って、顔を濡らさずにすむので、メイクもコンタクトもメガネもそのままでOKなのだ!
バリ島ではサヌールのスマワンビーチ沖合に、シーウォーカーのポイントがある。
海に潜る前に、ビデオを見ながら簡単な説明をしてくれる。「コップを逆さまにして水に入れても、コップの中には水が入ってこない」というのがシーウォーカーの基本原理。なるほど、言われてみればそのとおりだ。けれどコロンブスの卵と同じで、このコップの原理と海中散歩は普通なかなか結びつかないだろう。最初に思いついて始めた人はすごいと思う。
説明が終わったら、スマワンビーチからボートに乗って5分ほどのところにあるポントゥーン(人工の浮き島)へ。ここから不思議な海中体験が始まるのだ。ポントゥーンの階段をひとりずつ、海へと降りる。肩くらいまで水につかったところで、スタッフが宇宙飛行士のようなヘルメットをかぶらせてくれる。5kgのヘルメットもここからかぶれば重さをほとんど感じずにすむのだ。
熱帯魚に囲まれて記念撮影。水中カメラを持っていない人のためには水中使い捨てカメラの販売(US20ドル)や、水中カメラマンによる記念撮影(US8ドル)もある
水の中では経験豊富なダイブマスターたちが海中散歩の案内役だ。安全に楽しめるように、常に配慮してくれている。また、魚の餌付けもさせてもらえる。ミネラルウォーターのペットボトルに餌を入れて海中でパコパコと押すと中身が出てくるという仕組みだ。これを手に持ち、餌付けをすれば、魚がわらわらと寄って来てくれる。これがけっこう感動的で、思わずうれしくなってしまう。水槽や池の中の魚に上から餌を投げ与えるのではなく、同じ目線に魚がいるということが新鮮なおどろきだ。ヘルメットの形や水中で動く感覚ともあいまって、まるで宇宙遊泳をしているか、違う次元に迷い込んでしまったような不思議な感覚をおぼえるだろう。水中カメラを持っている人は、是非持っていってほしい。こんな体験はなかなかできないはずだから。
■シーウォーカー
料金:大人(12〜70歳)US75ドル(約9,000円)/子供(9〜11歳)US59ドル(約7,000円)
料金に含まれるもの:ホテルからの送迎、リフレッシュドリンク、保険、ランチ、タオル貸し出し
所要時間:説明15分、水中30分、ランチ60分(ホテルへの送迎を含めると3〜4時間程度)
主催:Club Aqua(クラブ アクア)
住所:Jl.By Pass Ngurah Rai No.5, Padang Galak, Sanur, Bali, Indonesia
電話番号:(62-361) 281408
(※)水着は持参してください。
(※)妊娠中、心臓病、ぜんそくなどの疾患をお持ちの方、9歳未満71歳以上、身長140cm以下の方は参加できません。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/08/07)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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