- 田尾蓮果
- バリ島在住。ジャワ島のガジャマダ大学に語学留学後、93年バリ島に移住。誰もが認める犬バカ女で、美味しいもの、買い物、スパも大好き。フリーペーパー「H.I.S.バリフリーク」元編集長。著書に「バリ島極楽チャンプル」「バリごはん バリ島極楽チャンプル2」(共にソニー・マガジンズ)。10年12月「田尾たんぼ」より改名。
出発エリアをに変更しました。
ピサンゴレン、タフゴレン、リソラスをミックスしてもらって計10個。全部でたったのRp.5,000(約58円/ピスゴル価格)!
バリニーズの大好きなおやつ「ゴレンガン」。ゴレンガン(gorengan)とはゴレン(goring=揚げる)の名詞形で、ズバリ「揚げ物」のこと。ひと口に揚げ物といっても種類もいろいろあるけれど、フライドチキンなどのおかず系より、フライドバナナのようなおやつ系の揚げ物のことを指してゴレンガンと呼ぶことが多い。バナナのほかにも、豆腐を揚げた「タフゴレン」、テンペ(インドネシア版納豆)を揚げた「テンペゴレン」、ウビィという芋を揚げた「ウビィゴレン」、クリームシチューをクレープ生地でくるんで揚げた「リソラス」などなど、かなりのバリエーションがある。バリニーズはおやつやお夜食など、小腹が空いた時に好んでこのゴレンガンを食べる。ゴレンガンは専門の屋台のほかにスーパーマーケットなどでも気軽に購入できるうえに、お値段も信じられないほどリーズナブル。バリ庶民の心強い味方なのだ。
次々に訪れるお客さんの注文をテキパキとさばいていく。その素早い仕事ぶりはたいしたもの
ゴレンガンの屋台は夕方から夜にかけてナイトマーケット(夜市)の中や道ばたで営業していることが多いけれど、たまに常設のお店も見かける。そんな数あるゴレンガン屋の中でもオススメなのはクタにある「ピスゴル」という常設店だ。ピスゴルはその味の良さで行列ができるほどの人気店。屋台に毛のはえたような小さなお店だし、お世辞にもキレイとは言えないけれど、なんといっても揚げ方がうまい。うまみをしっかり閉じ込めて、サクサクっと揚がっている。これだけおいしくて、どれでもひとつRp.500(約5.8円)なのだから、行列ができるのも不思議じゃない。大きな中華鍋をいくつも並べてガンガン揚げているけれど、それでも追いつかずに待たされることもあるくらいだ。ここのゴレンガンをひと口食べたら、たとえダイエット中でも止まらなくなることウケアイ。「あとひとつだけ…」と、ついつい食べ過ぎてしまうのがちょっと問題だったりして。
いちばん人気のピサンゴレンRp.500(約5.8円)/1個(ピスゴル価格)
ゴレンガンの中でもいちばん人気なのはピサンゴレン(フライドバナナ)だろう。ピスゴルのものももちろん美味しい。だんぜんオススメだ。けれど、「あんまりローカル色の強いところはちょっと…」という人も安心してほしい。ピサンゴレンはレストランでもデザートメニューに入っていることが多い。お値段はピスゴルや屋台などよりはお高くなってしまうけれど、それでもひと皿300〜400円程度(5〜6個)で食べられる。アイスクリームがついていたり、シナモンパウダーがかかっていたりと、トッピングも楽しめるので、ぜひ一度試してみて。そしてその美味しさにハマったら、今度は屋台で庶民の味を堪能してみよう。
かなりローカル度の高いお店だが、ウワサを聞きつけた観光客もやってくるとか
■ Pisgor(ピスゴル)
住所:Ayu Nadi, Jl.Dewi Sartika No.1B, Tuban, Kuta, Bali, Indonesia
アクセス:クタのトゥバン地区「アユナディ」というスーパーマーケットの駐車場内。空港から車で2分ほど。
Tel : なし
Open : 7:00 21:00
*ゴレンガンの値段は屋台やお店によっても変わります。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/03/13)
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