「旅先の国ではどんなヘアスタイルに人気があるのかな?」

海外旅行に行くと、とくに女性は、その国の女の人がどんなヘアスタイルをしているかに注目することがあるかと思います。顔や体格が日本人とはちがうように、髪の質が日本人とは異なることも多いですよね。国によって、良質な髪質の基準もちがうようです。今回は、髪にまつわるエピソードをご紹介します。

パキスタンで若い女の子たちと過ごすことに

25年くらい前ですが、パキスタンのラホールに行ったとき、しばらく民家に居候していたことがあります。学生だった私と友人は、同年輩の女の子たちと一緒に過ごしていました。友人は目鼻立ちのはっきりした明るい美人で、どこへ行っても人気者。髪は染めていませんが明るい茶色で、少しだけウェーブのある髪質でした。私はまるで引き立て役のような情けない役回りだったわけですが(トホホ)、あるとき、意外なことをその一家の女の子たちから耳打ちされたのです。

現地での価値観は“黒くてまっすぐな髪”が基準

「あなたの髪はとても質がいいわ。黒くてまっすぐでツヤが良くて。彼女(友人)の髪よりも素敵よ!」彼女たちにパキスタンの民族衣装を着せてもらって遊んでいる最中でした。私と友人の髪をとかしているとき、そう感じたようです。髪が“黒くてまっすぐ”であることが、当時のパキスタンの女性には受けたのでした。私はいつも友人の髪を「明るい茶色で、華やかに見えていいな。ウェーブもまとめやすそうで羨ましい」と思っていました。それだけに、引き立て役な自分もこんなことで認めてもらえるんだと思ってちょっとだけ嬉しくなったのです。同性からの褒め言葉、まして外国の友達から褒められるのは、やっぱり嬉しいものですよね。

ブローが終わって鏡を見てビックリ!

ヘアスタイルの認識の違いで、困ってしまったこともあります。以前、バリ島の“街スパ”で、マッサージを受けた後でした。バリ伝統のマッサージをひととおり体験できるパッケージで、最後に「クリームバス」というヘアトリートメントがありました。トリートメントが終わってブローをするときです。私はそのときパーマでゆるくカールした髪型をしていたのに、有無を言わせずドライヤーと大きなブラシで着々とカールを伸ばしていき、ストレートヘアに仕上げてしまいました。そして自慢げに「サラサラ〜!」と、日本語で言われました。

クリームバスの最中。お水とジンジャーティーが出されます。この後とんでもない髪型に…… クリームバスの最中。お水とジンジャーティーが出されます。この後とんでもない髪型に……

意外と受けがいい、日本人的直毛!?

「どう? このブロー技術!」と言わんばかりの表情に、思わずにっこり笑い返してしまいましたが、私の元のヘアスタイルをまったく見ていないばかりか、カールを伸ばしてブローしてもいいのかも確認しない大雑把さには、苦笑するしかありませんでした。もしこのままディナーやパーティーに行く予定でもあったら、一からやり直してもらうところでしたね。当時のバリの女性も、パキスタンのときと同じように、まっすぐでサラサラな髪が最高だと考えていたのでしょう。今度の海外旅行では、その国の女性のヘアスタイルに着目して旅してみるのも楽しいですよ。