食事はホテルの中だけ。灯りもつけちゃダメ?

さて、もしニュピ当日に宿泊している場合は、どんな感じになるのでしょう。大きなホテルの場合は、一部のレストランや電灯の利用は可能ですが、レストランもないような小さなホテルだと、食事にも困るこかもしれません。また大きなホテルでも、ほとんどの施設がクローズします。たとえばスパでも、まず働く人が出勤できないわけですから。音楽も禁止なので、プールは開いていてもずいぶんと静かです。また、「電灯の使用は可能」と書きましたが、使用しないのが基本なので、灯りをつける際には部屋のカーテンをキッチリ閉めて、外に漏れないようにするのが原則です。開け放しにして電灯を付けたら、ホテルの人があわてて注意しにきた、という話もあります。ニュピの日はバリの人に習って静かにすごすしかありません。もちろんオプショナルツアーもすべて中止です。

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ニュピの2日前からは宗教儀式が行われる

そんな訳で、ニュピ当日に日本から来るツアーや日本に帰るツアーはないのですが、滞在期間中にニュピの日がかかってしまうことがあります。また、ニュピの前日と前々日には、大きな宗教行事があり、それを目当てにやって来る観光客も少なくありません。前々日は村や町ごとに寺院からご神体を担いで、海や川、湖などへ運んでお清めする儀式が行われます。ニュピ前日は悪霊が霊界から地上に出てくるので、それを追い払う儀式が各所で行われます。メインは、「オゴオゴ」と呼ばれる悪鬼のハリボテ人形のパレード。このパレードは観光客に大人気で、クタなどのメインストリートも見物客でにぎわいます。最後にはこの人形に悪霊を乗り移らせて、焼くんですよ。ただ、この2日間の宗教儀式のため、島内はしばしば交通渋滞が起こり、オプショナルツアーが中止になったり、また寺院や博物館などの観光スポットがクローズになったりします。

2015年のニュピはいつ?

私は以前、このオゴオゴを見るためにバリに行った事があります。遅い午後から夕方になるとクタやレギャンの道は、このオゴオゴを見る人たちで埋め尽くされていました。それが終わると、観光客たちによるあわただしい出国ラッシュが始まります。何しろその日の夜のうちに帰らないと、翌日はニュピでどこにも出られないのですから。タクシーの運転手も翌朝までには家に帰らなくてはならないので、夜の遅い時間になるとタクシーの数が減ります。なので、この晩に帰国される方は早めに空港へ行くことをおすすめします。また、ホテルで静かにすごすのがもったいないという方は、ニュピの期間だけジャワ島やロンボク島など、他島へ行くのもいいでしょう。バリ在住の外国人のなかには、そうしている人もいますよ。2015年のニュピは3月21日と、日本では春休みシーズン。バリへの旅行を計画されている方も多いと思いますが、ご注意下さい!