インドネシア各地を結ぶ国営フェリー

今では格安航空会社の便が国内を網羅しているインドネシアなので、船旅をする人はあまりいないと思いますが、機会があったら島から島への、定期船の旅もなかなかいいものです。私がこの国を初めて長旅した15年ほど前は、まだ国内線航空会社が2社しかなく、しかも高かったのでよく国営フェリー会社のペルニ(Pelni)を利用しました。今でもペルニは、2週間スケジュールで各地の島を結んでいます。

インドネシアの広大な海域を回る船旅。国営船会社ペルニのフェリーに乗ろう インドネシアの広大な海域を回る船旅。国営船会社ペルニのフェリーに乗ろう

とにかくのんびり。しかし本来の旅の時間感覚を取り戻す

飛行機で一時間で着くところを一晩かかって行くメリットは? 人に聞かれると答えるのは難しいですが、私は現代ではなかなか得るのが難しい、距離感やタイム感が感じられるところが好きです。半世紀ほど前までは、インドネシアの広大な海域を移動するには、船しか手段はありませんでした。香辛料を求めてやってきたスペイン人やポルトガル人たち、華僑やオランダ人植民者などの船旅のことを想像するには、このフェリーの旅がとてもいいのです。それにのんびり、本でも読む時間もありますしね。

地元の人との交流も楽しい

このペルニ社の運行スケジュールや料金は、ホームページでもわかりますし、旅行社でもわかります。チケット代は飛行機代と変わらない時もあるのですが、荷物が多い地元の人にはメリットがあります。大学を卒業して帰郷する学生、遠くの島へ赴任して行く会社員、行商で島々を渡り歩いている人、そんな人たちと船室で話すのもまた楽しいものです。ただし一番安いエコノミーはきついので、根性がある人以外は避けたほうがいいでしょう。エコノミーの上の4等の料金はエコノミーの1.5倍ですが、その価値は十分あります。その訳は…。

エコノミーと4等以上のクラスの差は天と地

エコノミークラスは、大部屋にぎっしりと雑魚寝。そして荷物がところかしこに溢れかえっています。また食事も、金属のトレーにご飯とおかずをジャバジャバとかけただけ。レストランのスペースはなく、自分の寝床で食べる事になり、またスプーンもありません。4等以上は男女別のドミトリーで、4等が8人部屋、3等が6人部屋、2等が4人、1等が2人となります。1等となると飛行機よりも高いですね。各地を旅しているバックパッカーなら4等でもOKでしょう。4等以上は各自が使えるロッカー付きなで、荷物の管理も安心です。食事は各クラスとも込みですが、クラスが上がるごとにおかずが増えて行きます。エコノミー以外はレストランで座って食べられます。男女別の共同シャワーはお湯も出てけっこう快適です。さあ、あなたも島々を行く船旅にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。