ネット時代が到来し、グーグルマップが登場した

もちろんインターネットは90年代半ばから少しずつ広まり出していましたが、最初は通信速度も遅く、また閲覧できるサイトもそれほど多くはありませんでした。それがサクサク使えるようになったのは、環境にもよりますが2000年代に入ってからでしょう。グーグルマップがいつから始まったのか覚えていませんが、最初はまだ精度はそれほど高くはなく、道なども航空写真と大幅にズレていたりして、まだまだそのまま使うには問題の多いものでした。

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グーグルマップによって解決したもの

しかしグーグルマップによってすぐに解決したものもあります。それは「方位」です。それまでは現地で発行されている地図を元にして作っていたのですが、その元となった地図の方位がすでに間違っていたことが、この時点でけっこう発覚しました。都市では少なかったですが、小さな村や遺跡、見どころマップの類いですね。あとは「縮尺」です。現地で買う地図は、中心部は比較的正しいのですが、地図の端のほうになると縮尺がどんどんいい加減になって行くことが多かったのです。この問題もグーグルマップによって解決しました。つまり90年年代まで、地図製作者をさんざん悩ませていた「方位」と「縮尺」という2つの問題が解決したわけです。

地図に落とされた物件の場所が違う

2005年以降に作られたガイドブックの地図は、その多くがグーグルマップを元にしていると思います。それ以前の地図も、徐々に差し替えられて行きました。ただし、ゼロ年代まではグーグルマップにも大きな問題がありました。地図上にある物件の位置が、実際にある位置とかなり異なっていたということです。この問題は今でも続いています。あるホテルの位置が実際は数百メートル離れた所にあったりなどはザラのこと。先日、仕事でバリ島の物件の地図位置をグーグルマップで確認しましたが、まだ3割ほどは違う位置に表示されていました。ホテルやショップぐらいならまだマシなのですが、もっと重要な観光名所や大使館の位置もいまだに大幅にズレている国や都市もあります。外国は日本とは違うのです。これでは元になる道路などは使えますが、地図上の落とし込みは、やはり誰かが調べてそこに落とし込まないとなりません。

今後の精度アップに期待

ただ、グーグルマップが普及したことにより、「北が上」は絶対になり、変な方位の地図はほぼなくなりましたね。日本ではどのガイドブックの地図を見ても、今では同じような感じになっているのではないでしょうか。むしろ日本の駅にある地図の方位が「常に北が上」でない事が多く、私はイライラしてしまいます。今どきの人はスマホで表示される地図を参考にしているはずで、それと向きが違ったら混乱してしまいますよね。ただしグーグルマップの物件の落とし込みの不正確さは、遅いですが徐々に改善されています。国によって精度にはかなり違いがありますが(欧米はほぼ正確、アジアはまだまだ)、きっと数年後にはかなり正確になっていることでしょう。ガイドブックの地図作りも、もっと楽になるはずです。