日本人は意外に知らない“火山大国” インドネシア

インドネシアを訪れるたびに、「日本とインドネシアは似ているな」と思うことがあります。それはどこへ行っても(とくに人口の多くが住むジャワ島は)、観光名所として「火山」「温泉」「滝」「洞窟」などがあるからです。インドネシアも日本同様、火山によって作られた島々からなり、地形が似ているのでしょう。また、今も活動中の火山が多いため、地震が多いのもこの国の特徴です。

インドネシアのジャワ島で温泉旅行を楽しむ。バンドン郊外の2つの温泉「チアトル」と「チパナス」 インドネシアのジャワ島で温泉旅行を楽しむ。バンドン郊外の2つの温泉「チアトル」と「チパナス」

「火山」があれば、「温泉」もあるが

さて「火山が多い」ということは、それにともない「温泉」もあるということ。インドネシア語では温泉を「アイル・パナス」(直訳すると「お湯」の意味)といい、大きな火山近くには必ずといっていいほど、温泉が湧いています。とはいえ南国ということもあり、もともとインドネシアでは家庭でも湯船に入るどころか、温水を浴びる習慣はありません。通常は水浴びです。だから温泉浴は、インドネシアでは日本ほどポピュラーではないのです。

バンドン北郊外にある温泉公園「チアトル」

それでも人気の温泉場が、ジャワ島にはいくつかあります。有名なのが、西部ジャワの大都市バンドン郊外にある、チアトルとチパナスです。バンドンから北へ車で小一時間、いまも活動を続ける活火山のタンクバン・プラフ火山のふもとにある村チアトルには、サリアテールという大きな温泉公園があります。公園内には滝から流れ出ている温泉の川や、温泉プール、個室浴場などがあり、宿泊施設もあって泊まることもできます。週末になると、地元の家族連れが押し寄せ大変なにぎわいで、温泉水の流れる小川で子供たちが「お湯浴び」を楽しんでいる姿を見かけます。大人は別料金の個室浴場やホテルのスパのほうがのんびりできるでしょう。

バンドンの南東にある温泉郷「チパナス」

チパナスは、バンドンからチアトルとは逆方向の、南東へ車で1時間半ほど行ったところにある温泉地です。こちらは温泉公園ではなく、各宿が浴場を持つ日本の温泉スタイル。ミニバスが着く村の中心をいくつもの宿が取り囲んでいます。個室の浴槽しかないところから、温泉プールのような大きな浴場を持つ所までいろいろ。ただし温泉といっても、個室以外は水着着用ですし、体を洗う人はいないので、日本の“お風呂”とは異なります。このチパナス、かつてはひなびた温泉地でしたが、ここ数年で“今風”のお洒落なリゾート&スパもいくつもオープンするようになりました。コテージスタイルの客室もあり(もちろん部屋で温泉に入れます!)、温泉リゾート気分も味わえますよ。