広東省雷州はどこにある?

「こんなに遠いところまでやってきて、目的のものが見つからなかったら、目も当てられない。これこそ本当のバカ」と、私の気分は最悪でした。今回の私の旅の目的は雷州の騎楼です。雷州は、広東省の西の一番端にある小さな町です。香港に近い広州と違い、雷州は広州から鉄道で約8時間もかかります。中国の一番南部にあたる海南島のほうが断然近いです。目的の騎楼は、雷州のたぶん町の中心部のあるはず。と言っても、これは私の願望で、どの通りにあるのかもわかっていません。でも、もう雷州に来てしまったのですから、気合を入れて探すしかないのです。

明代末期から清代にかけて建設されました 明代末期から清代にかけて建設されました

私が雷州にやってきた訳

広東省、広西壮族自治区で多く見られる騎楼はアジアと西洋がミックスした建築です。1階の柱は高く、アーケードになっているので商店街に適しています。広東省には数多くの騎楼が残っており、特に珍しくもないのですが、雷州の騎楼の写真を偶然、見たとき、「こんなに凝った騎楼は見たことない! 本物を見たい!」と、私のツボにはまりました。もちろん、中国の検索サイトで雷州の騎楼をチェックしましたが、旧市街にあることぐらいしかわわかりませんでした。とりあえずは、騎楼の写真を雷州の町の人に見せて、聞き込み開始! 「こんなとこ雷州にあるの?」、「(私は)雷州人だけど、知らないわ」。泣きたくなるような答えばかりが返ってきました。

なかなか見つからない雷州の騎楼

雷州は、人口150万の地方都市です。大きな町でもなく、観光地でもないので、雷州単独の地図は売っていません。あてのない騎楼探しに疲れ、雷州の町を楽しむことに気持ちを切り替えたその時、通りのむこうに騎楼の端がちらっと見えました。吸いこまれるように、近づいて行くと、そこはまさに私が見た写真の場所でした。本物は写真とはくらべものにならないぐらい、ひなびた魅力が全開です。石造りの欧風建築に漢字で書かれた屋号がミスマッチして、まさにアートの域です。この騎楼を見るだけのために雷州に来たのですから、目的を達成でき、大満足です。

やっと見つけた! 雷州の騎楼にうっとり!

雷州の騎楼は、旧市街の南亭街にあります。わずか120メートルの道路の両側に騎楼が立ち並ぶ通りです。最上階の通りに面した部分が騎楼の顔ともいうべき部分です。ここに丸い穴が開いていたり、花や魚などの装飾があります。どれもかわいいのですが、アジア的な雰囲気です。建物全体の雰囲気は、まさにおとぎの国ですが、それは欧風ではなくアジアのおとぎに国と言ってもいいぐらいのかわいらしさです。120メートル、58軒の騎楼の通りですが、充分堪能しました。夕暮れの光が差しこむ午後5時頃の南亭街は、必見です。旅行で雷州にだけ行く人はかなり少数です。海南島と合わせて観光してみるのがおすすめです。