一昔前の中国のトイレと言えば・・・

「とにかく汚い、できれば行きたくない」。これが中国の公衆トイレに行ったことがある人の定説でした。過去形なのは、今、中国の公衆トイレに行っても、一昔前のようなワクワクする(?)汚いトイレには、なかなかお目にかかれません。地方都市の公衆トイレでも、かなりきれいです。10年前なら、町を歩いていると、たま〜に臭ってくる時がありました。公衆トイレが近いという合図です。そこで公衆トイレに行くと、使用済みのちり紙もうんこも散乱、足の踏み場もないといったすさまじさでした。今、こんなトイレに出会うと、久々の再会に懐かしい気持ちすら湧き上がってくるかもしれません。

水を汲むバケツには、なぜか古いヘルメットを使っているところが多い 水を汲むバケツには、なぜか古いヘルメットを使っているところが多い

懐かしの「ニーハオトイレ」とは?

また、中国の公衆トイレと言えば、「ニーハオトイレ」と言われるように、扉がないものでした。溝が一本流れているだけで、仕切りの壁が数か所にあるだけ。用を足している様子が、待っている人から丸見え。こんなニーハオトイレも今はかなり減りました。北京にもまだ、残っていますが、観光客がやってくるような地区の公衆トイレは、みんな扉がついています。だから「ニーハオトイレで、とにかく不潔」といった中国の公衆トイレは、もう過去のものです。今、中国のトイレは、かなりきれいになっています。

広東省の地方都市のトイレに必ずついているもの

そんな中国の公衆トイレの中でも、とびきり清潔なのは、広東省です。雷州は広東省の最も南、海南島に近い田舎町です。町の中心部には西湖があり、午後や夕方は西湖のほとりで市民が賭け麻雀とトランプに興じています。中国では、ごく普通の下町の風景です。広東省の地方都市の公衆トイレに行くと、水をはっている浴槽のようなスペースがあります。水洗が壊れていることも多いので、この水をはった浴槽から、自分でバケツに水を汲み、使用した便器を流します。雷州の西湖のほとりの公衆トイレもまさに、このスタイルでした。

広東省のトイレを使う人の心構えに注目!

おばさんが用を足して出てきたので、私が入ろうとすると、「待って、待ってえ! 」と、おばさんが慌てて私を止めます。おばさんは、わざわざバケツに組んできた水で便器を流してから、私に使うように言ってくれました。いくら中国の公衆トイレがきれいになったとは言え、こんなことは他の地方では、なかなかあり得ません。「大じゃなくて小だったのだから、流さなくても、わからなかったのに」とすら、思ってしまいました。その後、広東省の地方都市で何度も同じことに出会いました。広東省では、小でも、次の人のために必ず、水を汲んで流すというのが徹底されていました。広東省って本当に清潔好きなところです。「中国のトイレが苦手」と言う人も広東省なら大丈夫!