ロマンチックも体力勝負も今回はパスだとしたら

ボルネオ島のコタキナバルに行ったとき、どのホテルに泊まるかを考えました。「ホテル選びのポイントをどこに置くか」、コタキナバル編です。リゾート開発に力を入れているコタキナバルですから、ロマンチックなリゾートホテルはたくさんあります。が、そのときは自然観察ツアーに参加することだけを目的とした一人旅だったので、ロマンチックさは特に必要ありません。ドミトリー中心のバックパッカー向けゲストハウスもありますが、仕事の合間の超弾丸旅行だったため、体調重視で今回はパス。調べていて目に留まったのは「ジェッセルトンホテル」という名前のホテルでした。

ホテル選びのポイントはどこに置く?その2・マレーシア、コタキナバルの場合 ホテル選びのポイントはどこに置く?その2・マレーシア、コタキナバルの場合

以下、今回のホテル選びのポイントを挙げてみましょう

ここを選んだポイントは、以下の三点です。一つめは、町なかにあって便利だということ。このときはとにかく時間がない旅行だったので、ムード重視の郊外のリゾートなどもってのほかです。二つめは、町一番の老舗だということ。創業60年近くなる、植民地時代からのホテルです。昔のホテルらしい、広々とした部屋の空間やこなれたサービスは心地よいものでした。

少々古いがチャーミング

同じ価格帯のビジネスタイプのホテルより、多少設備がくたびれている箇所も見られますが、“歴史ある”とか“落ち着いた”とかの説明があると、なんとなく許せてしまいます。華美でも質素でもなく、そのちょうど真ん中あたりのテイスト。(水が悪いらしく)薄茶色のお湯を溜めて、バスタブに浸かって上を見ると、真っ白に塗装されている天井になぜかこぶし大の穴がボコッと空いていたり、天井だけでなく備え付けのタオルにも穴が空いていたり……こんなこともゴージャスホテルだと眉をひそめてしまいますが、こういう「老舗ホテル」だと逆に微笑んでしまいます。

評判の高いイタリアンレストラン併設

三つめのポイントは、ホテル内のダイニングがおいしいと評判だったことです。「ベッラ・イタリア」というイタリア料理のレストランで、コタキナバルで一番おいしいイタリアンということでした。私はボルネオ島でイタリアンの味に期待するつもりはありませんでしたが、朝食付きだったのでダイニングの評判がいいのは頼もしいことです。朝食は、スターターの瓜(若いメロンか)のジュースがさわやかでした。しかし、パンケーキはシロップの中に浮かんでおり、中華粥は多すぎて飽きる味でした。夜食でブルスケッタとモヒートを頼みましたが両方とも「おいしい!」というほどではなく、ここはおとなしく人気のあるピザを頼むか、外で食べればよかったと思いました。しかし、レストランの雰囲気はとてもよくて、マレーシアの一角にいることを忘れそうになりました。

新しいホテルにはない味わいをぜひ

モハメド・アリも宿泊したことがあるという老舗ホテル。実際に泊まってみると、いい点と首をひねる点がありましたが、地元で有名なホテルなので、街を歩くときの拠点として重宝しました。コタキナバルでどこに泊まるか迷ったら、多くの旅行者の候補に挙がることはまちがいないでしょう。