夕方、いよいよ保護区へ向かう

さて保護区ですが、野生動物を見るにはやはりガイドが必要になります。数年前に来た時は保護区のガイドを頼みましたが、今回は宿泊先のホームステイであっせんされたガイドにしました。ガイド料は1時間5万ルピア(約500円)です。初日は夕方4時スタートで、宿に迎えに来たガイドと歩いて徒歩5分ほどの保護区へ向かいました。管理事務所は、以前は村の道路から歩いて10分ぐらい入ったところにあったのですが、現在は道路そばに移転していました。入場料は1日10万ルピア(約1000円)。翌朝も来るので、2日分をまとめて支払いました。

珍しい動物が見られる、インドネシアのタンココ自然保護区へ その2 保護区をウォーキング 珍しい動物が見られる、インドネシアのタンココ自然保護区へ その2 保護区をウォーキング

熱帯雨林の森の中を進む

保護区内の道はしばらくは広く、車の轍(わだち)の跡があるので、車でも来られるのでしょう。波の音が聴こえるので、すぐそばは海のようです。20分ほど歩くとガイドは道をそれ、熱帯雨林の中へと足を進めて行きます。前回来た時と同様、タルシウスのすみかとなっている大木へと向かうのです。周囲は大きく根を張った熱帯雨林の木々ばかりになりました。まだ明るいのに、林の中は薄暗い感じです。熱帯雨林を歩いたことがあればわかると思いますが、地面には下草がほとんど生えていません。陽当たりが悪いのと表土に養分が少ないので、日本の林のように雑草が繁ることはあまりないのです。1本の木の根元にきれいなランの花を見つけました。地表に生えることないので、遥か上の梢から落ちて来たのでしょう。ガイドによれば、季節になるとここで世界最大の花といわれているラフレシアも見ることができるのだそうです。

タルシウスってどんなサル?

前に来たときと同じ木なのかわかりませんが、森の中を20分ほど歩き「タルシウスの木」に到着です。すでにガイドと来ている西欧人旅行者がひとりいました。でした。以前にも書いたので簡単に説明すると、タルシウスはフィリピンでは「ターシャ」とも呼ばれる、体長10cmほどの世界最小級のサルです。「世界最小」でないのは、1992年にマダガスカルでもっと小さなサルが発見されたからです。とはいえ原始的なサルの仲間で、とても貴重な種であることには変わりありません。リスほどの大きさのこのサルは夜行性で、昼間は木の“うろ”に隠れ、暗くなると外に出て昆虫などを食べます。確かにそんなに小さいと、昼間なら他の動物に食べられてしまうかもしれません。(その3につづく)