南部の安ウマグルメはムスリム食堂で満喫

「ムスリム」とはイスラム教徒のこと。タイは仏教徒の多い国ですが、マレーシアに近い南部には、たくさんのムスリムが住んでいます。南部の町の中に見られる、黒いスカーフを身にまとった女性が惣菜やカレー、フライドチキン、ロティというクレープなどを売っているのが、ムスリム食堂です。味は、お店の人の腕前によるところは大きいですが、安くておいしくないと生き残れません。ジモティで流行っている店はおいしいはず。見かけたら入ってみましょう。ここでは、そんなムスリム食堂のおすすめのメニューをいくつかご紹介しましょう。

カレーとクレープが相性抜群の「ロティ・ナム・ゲーン」 カレーとクレープが相性抜群の「ロティ・ナム・ゲーン」

「マッサマン・カレー」で有名になったムスリム・グルメ

タイのムスリム料理のおいしさは、昨今のマッサマン・カレーのブームで世界中に知れ渡りました。マッサマンとは「ムスリム(イスラム教徒)の」という意味。ムスリムは豚肉を食べないので、マッサマン・カレーも鶏肉を使い、ココナッツミルクで煮込みます。ピーナッツも入っているので、スープっぽいタイカレーよりとろみとコクがあり、ややこってり。カルダモンやシナモンなどのスパイスにインドの香りも。肉は牛やマトン、鴨などを使うこともあります。ムスリムの少ないエリアだと“ポーク・マッサマン”がありますが、邪道ですね(笑)。

コクのあるカレーを「ロティ」といっしょに!

ムスリムのおいしいカレーを使ったメニューをふたつご紹介。まず屋台でもよく見かける、ロティというクレープをカレーにつけて味わう「ロティ・ナム・ゲーン」。ロティは、練乳やヌーテラ(チョコクリーム)や、バナナなどフルーツと食べる甘いものだと思っていたら、こんな辛ウマメニューがあったなんて! 初めて食べたときは衝撃でした。バターがきいたもっちりロティと、こってりしたカレーがよく合うんです。カレー1杯で、ロティ2枚は行けますね。

カレー好きは必食!の「カオモック・ガイ」

「カオモック・ガイ」も大人気のメニュー。こちらは、ターメリックやクミン、クローブなどのスパイスで煮込んだカレー味のチキンと、炊き込んだカレーピラフの名コンビ。インド料理のチキン・ビリヤニのようなメニューです。ごはんにもチキンにもカレー風味がしっかり付いているなんて、カレー好きにはたまりませんね。チキンは、一般的にドラムスティックを使うのですが、よく煮込まれていると、ホロッと肉が骨からはずれますよ。

ハーブいっぱいのライスサラダ「カオ・ヤム」

タイの料理は味が濃いものが多いので、ちょっとさっぱりしたものが食べたいときにおすすめなのが、カオ・ヤム。カオはごはん、ヤムはサラダのことで、つまりライス・サラダです。ミントなどのハーブや、もやしなどシャキシャキの生野菜と一緒に、ナーム・ブードゥーという魚系発酵タレや唐辛子、コショウを混ぜて味わいます。これは朝市などでもビニール袋入りのセットが売っているので探してみてください。今回あげたムスリム食堂のメニューは、だいたい40バーツ(約150円)程度と格安なので、気軽に冒険できますね。