南国パラダイスの象徴“パラソル”を強制撤去

真っ青な空と白砂のビーチに、カラフルなパラソルが映える。グラデーションがきれいなエメラルドグリーンの海を眺めながら、パラソルの下でリラックス…。南国パラダイス、プーケットのビーチでの過ごし方といったら、そんなイメージでした。しかし2014年の夏にそれが一変! 2014年5月にタイの政権を掌握した国家平和秩序評議会の指示により、パラソルやビーチチェア、ビーチに突き出した違法建築のレストランが強制撤去されたのです。ビーチはもともとタイ国民のもの。パラソルやビーチチェアを撤廃、および違法業者を一掃して、昔のような美しいビーチを取り戻すのが目的だとか。

プーケットのビーチからパラソルやビーチチェアが消えたってホント? プーケットのビーチからパラソルやビーチチェアが消えたってホント?

強い日差しからの逃げ場は必要ないのか

パラソルを撤去されたビーチは、だだっぴろくて間が抜けた感じ。素朴な風景といえば、そうですが。パトンビーチもカロンビーチもこんなに広かったっけ!? 半日からのツアーで行けると人気のカイ島からも、真っ白なビーチを彩るパラソルが姿を消しました。でもね、ちょっと考えてみてくださいよ。常夏のビーチで熱い日差しを避けて休めるところがなくなるわけです。炎天下で甲羅干ししていたら、うっかり干物になっちゃいそう。熱中症も心配です。ぼったくり業者はいなくなってほしいけど、本当にそれでいいの?

政府の試験的な施策も、かなり流動的

ビーチにパラソルやビーチチェアーを置くべきか否か。置くならどのように利用させるべきか。「プーケット・ガジェット」や「プーケット・ワン」など地元メディアの報道によれば、年が明けてからも政府と業者、観光客の間ですったもんだが続いています。2015年1月からおもなビーチの10%に当たる指定エリアでのみ、試験的にパラソルやビーチマットのレンタルがスタート。旅行者の持ち込みはほかのエリアでも許可していましたが、2月半ばより、またもや方針転換。

喫煙や飲食の禁止など新ルールを要チェック!

プーケット県では、ビーチチェアーは今後も置かない方針。さらに新しいルールでは、旅行者によるパラソルの持ち込みも10%の指定エリア以外は禁止。ビーチでの喫煙、食事はダメ。アルコール類を含むドリンクやスナック菓子の飲食、ビーチタオルやゴザの使用はどこでもOKとのことですが…。数ヶ月の間にも、こうして状況は日々変わっています。いったいどこに着地するのでしょうか? 旅行者としてはしばらく見守るしかなさそうですが、「それは禁止だから逮捕する!」なんて言われないように要注意。滞在の際は、宿泊先のホテルなどで最新情報を確認することをおすすめします。