貿易港として栄えてきた歴史を持つスラバヤ

みなさんはインドネシア第2の都市は、どこだか知っていますか? 首都ジャカルタ、バリ島の中心都市デンパサールは知っていても、なかなかほかの町の名は出てこないかもしれません。答えはジャワ島中部にある人口約300万人の都市スラバヤです。北側が海に面したスラバヤは、昔から天然の良港として栄え、中国で言えば明代から多くの華僑が来ていたと言います。その後、他のインドネシア諸地域と同様にオランダの植民地となり、貿易港として発展。現在も、インドネシア最大の港湾として、多くの船が出入りしています。また、ここはその立地から、重要な軍港でもありました。

観光案内所にあった現在のスラバヤ市の模型。手前が港(市の北側)でその奥に市街が広がっている 観光案内所にあった現在のスラバヤ市の模型。手前が港(市の北側)でその奥に市街が広がっている

観光で来る人は少ないスラバヤ

このようにスラバヤは、インドネシアでは活気あふれる発展した都市なのですが、残念ながら「観光」という点では、ほとんど見るべきものがありません。大都市なので、インドネシアの大きな魅力である大自然は堪能できませんし、また、ボロブドゥールのような古代遺跡もありません(日帰り圏内にはありますが)。国内各地との交通の便はいいので、ビジネスでスラバヤに来る人はいますが、観光でスラバヤに寄る人はなかなか少ないのです。

市街北側にある旧市街へ行ってみよう

港から内陸と発展したスラバヤなので、古い市街ほど港がある北側にあります。スラバヤ観光というと、そのエリアにある旧市街が中心となるでしょう。「旧市街」といってもヨーロッパのように古い町並みが均一にあるのではなく、かなり建て直されているので、ポツポツと古い建物が残っているといった程度でしょうか。旧市街の町歩きの起点は、チャイナタウンの入り口にある「ジュンバタン・メラ」という小さな橋です。インドネシア語で「赤い橋」という意味のように、この橋の欄干は赤く塗られています。第二次世界大戦後の1945年10月に起きた「スラバヤの戦い」では、インドネシア独立派と上陸してきたイギリス軍との間に、激しい戦いが行われた場所でもあります。(その2に続く)