カリブ海に2つあるヴァージン諸島

カリブ海クルーズの定番の寄港地、ヴァージン諸島。このヴァージン諸島は、西のアメリカ領と東のイギリス領に分かれており、米領ヴァージン諸島のセント・トーマス島はカリブ海クルーズの寄港地として有名です。しかし今回は、イギリスの「海外領土」である“もうひとつの”ヴァージン諸島のほうを紹介しましょう。

カリブ海の美しい島々、英領ヴァージン諸島は「租税回避」で海外投資が集まる島でもあった! カリブ海の美しい島々、英領ヴァージン諸島は「租税回避」で海外投資が集まる島でもあった!

英領だが通貨は米ドル?

英領ヴァージン諸島は、60近い岩礁や島からなる島々です。人が住む島は16あまり。そのうち大きな島はトートーラ島とヴァージン・ゴルダ島の2つだけです。かつてはサトウキビ産業が盛んでしたが、今では観光による収入が大きくなっています。ほかには漁業やラム酒の製造も行われています。人口は約3万1000人で、住民の多くはアフリカ系黒人。「英領」ですが、隣の米領のほうが規模が大いこともあり、通貨も英ポンドではなく、米ドルが使われています。米領のセント・トーマス島からは、トートーラ島までフェリーで50分という近さです。

英領のほうではどんな過ごし方ができるの?

トートーラ島には、英領ヴァージン諸島の首都であるロードタウンがあります。ここにもカリブ海ツアーのクルーズ船や、個人所有のヨットが停泊します。米領ほどの華やかさはないもののやはり観光地で、クルーズ船が到着すると、町にどっと人が繰り出します。ロードタウンやその周辺には、リゾートホテルが数多くあり、欧米人観光客は、通常は一週間近く滞在してのんびりしています。アクティビティは、オプショナルツアーや観光ツアーを利用しての、アイランドホッピングやダイビング、スノーケリング、ハイキングなど。食事は、豊富なシーフードを使ったカリブ料理がおすすめです。ロブスターやコンク貝といった食材がカリブらしいですね。また、地元産のラム酒も試してみてください。

観光とは別の顔がある英領ヴァージン諸島

自然溢れる英領ヴァージン諸島ですが、それとはまた別の顔もあります。実はこの島、「租税回避の島」としても有名なんですよ。企業は売上があると国に税金を納めなくてはなりませんが、ここは税金を取らない政策にして、世界中から投資を呼び込んでいるのです。2013年には海外投資ランキングで、アメリカ、中国、ロシアに次ぐ世界第4位だったとか。しかし世界の各国にとっては、それは税金逃れの手助けのようなものですから、今では英領ヴァージン諸島にデータの提出を求めています。日本政府もようやく2014年に、英領ヴァージン諸島に情報を求める協定に調印しました。観光の島ですが、そんなことも知っていると、滞在も面白くなるのではないでしょうか。