ヴァージン諸島はどこにある?

美しい海と小さな島々があるカリブ海。ロマンチックなイメージはありますが、実際、どこにどの国や島があるのかとなれば、私たちはかなりうろ覚えですよね。今回紹介するのは、カリブ海クルーズの定番の寄港地である米領ヴァージン諸島です。カリブ海の島々は、アメリカのフロリダ半島から南東へ向かって、バハマ、キューバ、ドミニカと続きますが、プエルトリコを過ぎると、もう小さな島々ばかり。それが南米大陸まで続いています。その小さな島々からなるアンティル諸島の北端(プエルトリコのすぐ東)にあるのが、ヴァージン諸島です。ここに初めて西欧人がやって来たのはコロンブスの2度目の航海の1493年と早めでしたが、入植が進んだのは17世紀になってからでした。

世界有数のビーチがある米領ヴァージン諸島へ、クルーズ船で行こう! (その1) 世界有数のビーチがある米領ヴァージン諸島へ、クルーズ船で行こう! (その1)

2つの国に分かれているヴァージン諸島

ヴァージン諸島は3つの部分からなります。西側の島々はそのさらに西にある米領プエルトリコの一部に、中央にある島々は米領ヴァージン諸島、東側は英領ヴァージン諸島となっています。初期にはこの島々にイギリス、フランス、オランダ人などが入植していましたが、現在英領となっている部分は17世紀にイギリスに併合された部分です。一方、米領となっている部分はデンマーク領になっていましたが、1917年にアメリカがデンマークから2500万ドルで購入しました。米領、英領とも、島の先住民のアラワク族は、18世紀に強制労働と伝染病で絶滅したので、現在の住民はデンマーク領時代にアフリカから連れて来られた奴隷の子孫である、アフリカ系が8割を占めます。

実はアメリカ本国からは近い島々

米領ヴァージン諸島は、50あまりの島々からなりますが、そのほとんどが小さな無人島で、人々が住むおもな島はセント・トーマス、セント・ジョン、セント・クロイの3つです。全体の人口は12万人ほどで、その多くが首都シャーロット・アマリィのあるセント・トーマス島と、少し南に離れたセント・クロイ島に住んでいます。サトウキビの栽培以外にこれといった産業がなかったこれらの島々ですが、近年はカリブ海を行くクルーズ船が寄港する、大観光地になりつつあります。アメリカは広いので、たとえばハワイへ行くとなったら西海岸の住民は行きやすいですが、東海岸の人たちからすればこのヴァージン諸島に行くほうが近いのです(ニューヨークからは所要3時間半)。そんな訳で、私たち日本人がハワイやバリ島のリゾートに行くように、数多くのアメリカ人観光客がこの島にやってくるのです。(その2につづく)