- 小目奈々緒
- メキシコ在住。夫の仕事の関係で突然決まった、未知の国・メキシコでの生活。不安で不安でたまらなかった当初のことも、今ではすっかり笑い話。食べ物、民芸品、旅行、遺跡など、今ではすっかりメキシコの虜に!何よりも、目と目が合えばニッコリ笑いかけてくれるような、素朴な人々に魅力を感じている。
出発エリアをに変更しました。
果てしなく続く、広く澄んだ海。マヤ全盛期から現代に至るまで、その歴史を静観してきた遺跡。ここからの眺めが最高に美しい
目の前に果てしなく広がるターコイズブルーの海。そして、その海をじっと見つめるようにそびえ立つ遺跡。この眺めは、まさに『絵の世界から飛び出した』という感じ。毎日多くの観光客が訪れては、この眺望にため息や歓声をあげている。私も先日訪れたばかりだが、期待を裏切らない素晴らしさだった。「もし時間が許すなら、いつまでも眺めていたい」、そう思った程。人間の作り上げたものと自然が、非常に美しく調和しているこの場所は、一度は是非訪れて欲しい場所だ。
遺跡の住人、イグアナ。とても大人しい性格で、近くまで寄っても微動だにしない。その悠然たる姿は、古代遺跡と相通ずるものがある!?
トゥルム遺跡は、海に面している以外の3方を城壁に囲まれている。城壁内は、青々とした緑が生え、遺跡が点在している。今でこそ綺麗に整備されているが、発見された当時は木々に埋もれていたであろう姿を思い浮かべると、非常に感慨深い想いにとらわれる。カリブ海に面して建っているEl Castillo(“城”という意味)が一番大きな建物で、ここから“風の神殿”を眺めた景色が、先程紹介した『最も美しい景観』である。他にも“君臨する神の神殿”、“フレスコ画の神殿”etc.の見所があるので、時間が許せばじっくり散策してみたい。
敷地内には、当時を偲ばせる遺跡が点在する。小規模な遺跡だが、炎天下の中を散策するには程よい広さかもしれない
この場所は、マヤの人々が最後にたどり着いた場所であると同時に、スペイン人とマヤ都市の最初の出会いの場所であったとも言われている。スペイン人、マヤ人双方ともに、互いを発見したときの驚きは、私達の想像を遥かに超えたものであっただろう。また、マヤの人々は毎日どんな思いで青く澄んだカリブ海を見ていたのだろうか……。そんな事柄に思いを馳せながら海を眺めていると、時の経つのを忘れてしまう。忙しい日常を離れ、そんな空想に耽るひと時は、最高に贅沢な時間なのかもしれない。
この日も多くの観光客で賑わっていたビーチ。遺跡を眺められるビーチは、そうそうあるものではない。世界一贅沢なビーチかも
この遺跡のもうひとつの魅力は、なんと!遺跡とビーチが繋がっていること!!ビーチと言っても小さいものだが、ここで泳ぎを楽しんでいる観光客は結構多い。目の前にはカリブ海。上を見上げればマヤ文明の遺跡。両方を楽しめる贅沢な場所だ。ツアーに参加すると、ビーチで泳ぐのは時間的に難しいかもしれないが、ほんの少し足を浸してみるだけでも雰囲気は味わえるだろう。遺跡全体は、1時間程度で見て回れる小規模なものだが、行ってみる価値は十分にある。
日光を浴びてキラキラ光る海。この美しさは何にも例えようがないほど
カンクンからは車で2〜2.5時間。バスターミナルから1等バスが出ている。他、各旅行会社からツアーが出ている。ツアーでは往復の送迎、ガイドが付いているので便利。ただし、日系の旅行会社以外は英語・スペイン語によるガイド。
■シェルハ海洋公園を併せた1日ツアーもある
時間:毎日7時〜18時(夏季は17時まで)
入場料:38ペソ(約400円)
※ビデオカメラ持込の場合は、別途30ペソ(約300円)がかかる。(2007年11月現在)
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2007/12/14)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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