メキシコ先住民族の浄化の施設

巨大なピラミッドや高度な天文知識を示す遺跡が残されながらも、多くの謎に包まれているマヤ文明。その血を引き継ぐメキシコ先住民たちの生活や思想、習慣には、未だスピリチュアルな要素が色濃く残っています。メキシコ先住民族の間で脈々と受け継がれるスウェットロッジ「テマスカル」もそのひとつ。スウェットロッジはいわゆるサウナで、アメリカのネイティブアメリカンの文化として聞いたことのある人もいるかも知れません。新生児や妊婦がリラックスや体力回復など肉体的な目的もあったようですが、浄化やみそぎの儀式にも用いられるなど宗教的な役割も果たしていたようです。

メキシコ古来のサウナ「テマスカル」で、心と体のデトックス メキシコ古来のサウナ「テマスカル」で、心と体のデトックス

カンクンのリゾートホテルで体験できる

そんなテマスカルが、メキシコきってのリゾート地、カンクンのホテルエリアの南端にある「ウェスティンリゾート&スパ・カンクン」で体験できます。ホテルのスパで受付を済ませると、まずはバスローブに着替えます。汗だくになるそうなので下着もなしです。屋外に造られたドーム型の石窯に案内されると、そこにはシャーマンのお2人が。貝や鳥の羽、葉などを身にまといいかにもスピリチュアルな雰囲気です。彼らが呪文のような不思議な旋律の歌を歌い出し、四方にほら貝を響き渡らせたらいよいよ儀式のスタート!

新しい自分に生まれ変わるために、叫ぶ!

石窯の中に入るとすでに蒸気がモクモク。レモングラスやターメリックなど、薬草の入った水を焼き石にかけて蒸気を作っているようで、独特の香りが立ち込めています。扉を閉めると本当に真っ暗に。窯の中の温度と湿度もどんどん上がっていきますが、その間にもシャーマンは呪文を唱えながら焼き石に水をかけ続けます。この石窯は女性の子宮の象徴でもあるそうです。つまり、この中で心身ともにリセットすることで、母の胎内からまた新たな自分として生まれ変わることができると考えられているのです。突然シャーマンが「どんな自分に生まれ変わりたいのか叫べ」と言うので、汗だくでもうろうとした意識の中、シャウト! 目の前が真っ白くなってきました。

すべてが終わると心身ともにスッキリ

頭がフワフワしてきてそろそろ本当にやばいかも……と思ったところで扉が開かれ神々しい外の光が。石窯から這い上がり外の新鮮な空気を吸ったら本当に生き返ったかのよう。生きてるってすばらしい! 汗だくのヘロヘロですが心はキラキラ。清々しい気分です。ホテルのスパに戻ってシャワーを浴びて水分やフルーツを補給したら、石窯の中が夢だったかのようにすら感じられます。でも確実に体は軽くなっているし心も静まり返っていて、明らかに何かが変わった感覚が得られます。そんなちょっと不思議体験「テマスカル」。ここ以外にもユカタン半島を中心にさまざまなところで体験できるそうなので、気になる方はぜひ体験してみてくださいね!

関連情報

●ウェスティンリゾート&スパ・カンクン(THE WESTIN RESORT & SPA CANCUN)
URL:http://www.starwoodhotels.com