- 岡崎大五
- 風来坊のような旅人が、30歳で帰国。海外専門の添乗員を経て作家になりました。角川文庫の添乗員シリーズは累計30万部を超えるベストセラーに。今ではミステリー小説やエッセイなども書いていますが、旅は止められません!訪問国は83か国です。ブログ「岡崎大五の作家生活」を運営中。
出発エリアをに変更しました。
常夏の海のリゾート、カンクン
日本からキューバに行こうとする場合、アエロメヒコ航空で、メキシコ経由で行くのが、時間も早く(20時間はかかりますが)、料金も割安です。ほかにエアカナダでカナダ経由がありますが、今のところ、アメリカ経由はありません。国交が断絶していたからです。今後のアメリカとキューバの歩み寄り具合によっては、アメリカからも行けるようになるかもしれません。しかしアメリカ人は、これまでもキューバには行っています。多くの人が利用するのがメキシコのカンクン経由です。カンクンは中米随一の海のリゾート地。飛行機の便が多いんですね。せっかくなので、カンクンも楽しみつつ、キューバに行く旅程を考える人がたくさんいるんです。日本ではなかなか少ないキューバのホットな情報も、ですからカンクンに行けば手に入ります。
ロサス7のリビングルーム
カンクンにある日本人宿「ロサス7(セブン)」には、キューバの情報ノートが置いてあり、過去にキューバを旅した人たちの感想などが書かれています。場所は、バスターミナルから歩いて3分の好立地にあります。町の中心なので、何をするにも便利です。ドミトリーで1泊10ドル、個室で1泊20ドルは、メキシコでは安い方ではありませんが、物価の高いカンクンで考えれば、格安の部類に入ります。リビングルームには、いつも宿泊客が集まり、漫画本を読んだり、ネットしたりしながら、おしゃべりしています。グアテマラから北上してきた人、アメリカから南下してきた人、キューバに行った人、これから行こうとする人などさまざまですが、おしゃべりしているうちに、知らず知らずに貴重でホットな情報が手に入るのです。
自転車の旅の人も泊まるなど、宿泊客はいろいろ
安宿のいいところは、単に泊まるのが安いだけでなく、こうして旅の情報が手に入ることです。しかもこれまで泊まった旅行者たちが、情報ノートにおすすめの宿や物価、レストランのことや注意事項も含めて書き込んでくれています。外が暑い日など、宿のリビングで、コーヒーでも飲みながら、情報ノートをじっくり読むのも楽しいものです。キューバに行くには、どういう手続きが必要なのか。どこで航空券を買えばいいのか。相場はいくらか。僕が、キューバで民泊が盛んなのを知ったのもこの宿でした。空港から中心街までのタクシーの値段、キューバ国内での見所など知りたいことの大半は手に入りました。そしてキューバから帰って来たばかりの旅行者の話はとても新鮮で、つい夜ふかして聞いてしまったほどです。夜は誰かが食事を作り、それをみんなでシェアします。参加すれば格安で夕食が食べられます。キューバ旅行を計画中の方、ロサス7も視野に入れておいてください。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2016/08/23)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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