- 風間真治
- ドミニカ共和国(サント・ドミンゴ)在住の会社員。ドミニカ共和国全土及びカリブ海の島々を仕事でもプライベートでも精力的に飛び回り様々な島の魅力を体験。基本は「考えるより先に行動」をモットーに自分軸を大事に生きている。
出発エリアをに変更しました。
キューバ首都のハバナにある革命広場。キューバ革命の主役、チェ・ゲバラの顔が浮かぶ内務省
カリブ海の最北端に浮かぶ国でありフィデル・カストロ政権の下で社会主義を貫いてきたキューバ。カストロの寿命が近づいており政権が近々交代するというウワサが昨年あたりから続いており今、ラテン社会、というより世界でもその動きが注目されている国の一つです。自分は昨年に初めてキューバを訪れましたがその独特の社会主義の世界に激しいカルチャーショックを受けました。カリブ海の一角にあり観光地としてポテンシャルも高いキューバは社会主義としての閉ざされた一面と観光立国として世界への窓を開けようという二つの側面がありそのコントラストに大変魅了されてしまいました。旅好きで様々な国を仕事でも趣味でも旅行してきた自分が言う。まだキューバに行ったことがない人は「黙ってキューバを見ろ!」と。
ルパン三世に出てきそうなクラシカルな車
キューバの街を走り最初に度肝を抜かれるのが街の至るところで走るクラシックカーの数々。コレクターの垂涎の的とも言えるような1950年代の車がこんなに走る国は世界中でこの国だけなのではないかと。それもそのはず、キューバは現在米国から経済封鎖を受けており輸出入が激しく制限されている国。それに加えて社会主義経済という名の下に車を輸入できる人間も政府で厳格に制限されているため未だに公共を走る車は50年代から変化がないのです。キューバを訪れた人の多くがまるでタイムスリップしたかのような光景に目を奪われる一つがこの車事情。
旧国会議事堂から見る旧市街。この奥にコロ二アルな建物の数々があります
クラシカルな車に驚く暇も無くキューバ首都のハバナの奥に行くとそこに現れるのはラテン社会最大の旧市街。ユネスコの世界遺産ともなっており街並みそのものが観光名所と言われているこの旧市街はとにかく迫力があります。スペインのバロックスタイルの建築様式を持つガルシア・ロルカ劇場やゴシック様式の教会など見所もたくさん。旧市街を歩けばキューバの歴史を肌で感じることができるでしょう。
旧市街の一角。ハバナは街とそこを行きかう人々そのものが観光名所と言われる
「ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブ」という映画を知っていますか? これはキューバの街の裏通りなどの描写などキューバ社会を音楽と共に生き生きと表現した美しい映画なのですがキューバに来るとこの映画の雰囲気そのものの光景に魅了されインスピレーションを感じました。建物も走っている車もクラシカルというだけではなかなかそうはなれないと思いますが自分がインスピレーションを感じた理由はクラシカルな景色だけでなく行きかう人の表情、またツタの葉で作ったボールを蹴って走り回る子供たち、その中で聞こえてくるパーカッションやふと見た視線の先に写る老人が木の木陰で吹いているトランペットのリズムが本当に自然に街に溶け込んで映画のような世界を作り上げておりそれがこの街に訪れる人に対して特別な何かを投げかけていると思いました。
こんなかわいいタクシーが走ってしまうキューバはやっぱり最高!!
首都のハバナの移動は街中を走るテントウムシの様な形をしたココタクシーがお勧め。社会主義のキューバは全ての料金は国で管理されているためボッタクリの心配も無く1kmあたりUS$0.5。今回はカリブ海の島でも要注目の国、キューバを紹介しましたが若い人にはぜひ「キューバは若いうちに行け!!」と言いたいですし少しお年を召した方にも「キューバを見て人生の一旦に触れて欲しい」とも言いたい。政権が交代したら多くのことがまた変わっていく可能性があるキューバなので今のキューバを多くの人に見て感じて欲しい、だからこそGWは「キューバ観光絶対お勧め!!」と声を大にして言わせてください。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/02/19)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
提供情報の真実性、合法性、安全性などについては、ご自身の責任において事前に確認して利用してください。
エイビーマガジンについて