- 風間真治
- ドミニカ共和国(サント・ドミンゴ)在住の会社員。ドミニカ共和国全土及びカリブ海の島々を仕事でもプライベートでも精力的に飛び回り様々な島の魅力を体験。基本は「考えるより先に行動」をモットーに自分軸を大事に生きている。
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写真はチェ・ゲバラの山中のゲリラ活動時の写真
カリブ海の島・キューバには、現代に生きつづける革命戦士ともいえるフィデル・カストロという人物がいます。最近までキューバの国家評議会議長であり、最高権力者でもありました。年齢や体力の問題から弟のラウル・カストロに実権を譲りはしましたが、今もなお国民の心にはフィデルの革命家としてのカリスマ性は、根強いものがあります。そんなフィデル・カストロと共に、かつてキューバの革命を支えた人物として、更に世界中で今でも名前が知られている人物が、革命かつ冒険兵士とも言われた「チェ・ゲバラ」である。キューバのみならず世界でもこの名前を知る人は多いはず。そう、キューバ革命はこの2人の英雄に支えられた革命でもあるのです。
写真が革命博物館
そんなフィデル・カストロとチェ・ゲバラのキューバ革命に関する写真や資料、武器や実際の侵攻の様子などを含む様々な展示品が飾られているのが、ハバナの旧市街にある「革命博物館(Museo de la Revolucion)」です。建物の概観も非常に迫力があるこの博物館は、1920-60年には実際に大統領官邸として使われていたもの。博物館の入り口には戦車が置かれていますが、これはフィデル・カストロが反革命派を相手の戦いに実際に使用したという貴重な展示品です。
博物館内に飾られている写真。左が「フィデル・カストロ」、右が「チェ・ゲバラ」
博物館内はチェ・ゲバラがまだフィデル・カストロと会う前にバイクに乗り、南米大陸を放浪していた時の実際の写真から始まり、革命当時の映像、またゲバラの革命の最後の地となったボリビアの潜入写真、死後の追悼式典とフィデル・カストロがゲバラに送った手紙など、とにかく見所が満載。館内は2階建てになっていますが、2階にはフィデル、ゲバラの様々な写真が数多く飾られており、これも興味深い写真ばかりなので、ぜひ見てみて欲しい展示品。
メモリアル・グランマ広場の写真。グランマ号以外にも戦車や航空機など展示品多数
博物館の裏手には「メモリアル・グランマ」と呼ばれる広場があり、ここにはカストロとゲバラ率いる革命軍が、バチスタ政権を倒すためにメキシコからキューバに渡航した際に使用した「グランマ号」と呼ばれる有名なボートも展示されており、これも必見。個人的には、志半ばで死したゲバラの生涯などをこの博物館でよく見て欲しいです。21世紀になっても未だに世界中で「英雄」として名を残すゲバラ。現在に生きる「世界の人達の理想郷のため」にと謳い、その日を懸命に生き、そして戦ったこと。人は生きているといつからか自分の理想から目をそむけ、小さな現実の中で小さな自己完結をして生きていくのかもしれませんが、彼はそうしなかった。最後まで理想を追い全世界に自分の精神をうったえて未来のために戦って死んだ。そんな彼の姿は世界中の人々の心に印象づけられているのではないでしょうか。
革命博物館の入り口にある戦車
■革命博物館(Museo de la Revolucion)
住所: Calle Refugio No.1 esq. Monserratey Zulueta La Habana Vieja Cuba
Tel:53-8-62-4092
URL : http://www.cnpc.cult.cu/cnpc/museos/musRevul/pcpal.htm
営業時間:10:00-17:00 / 無休
料金:US$4(学生はUS$2 / 12歳以下は無料 / ガイドは別途US$2)
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2008/04/17)
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