インドのチャイとキューバのコーヒーの共通点

インドで一般的に飲まれている紅茶を「チャイ」といいます。「ダストティー」と呼ばれる細かい屑茶葉をお湯とミルクで煮出して、砂糖とジンジャーなどのスパイスを加えたものです。私はインドに着いてチャイを飲むと、頭がキーンとなるような甘さに、『ああこれこれこの味、またインドに来ちゃったなあ』としみじみと懐かしい気持ちになります。そして、旅の間にこの甘さに慣れていくのです。キューバのコーヒーを初めて飲んだ時に、この甘〜いインドのチャイを思い出しました。キューバのコーヒーもまた、ビックリするほど濃くて甘かったのです。

路地裏で仕事の前にコーヒーを一杯。朝のハバナの風景です。 路地裏で仕事の前にコーヒーを一杯。朝のハバナの風景です。

最初から砂糖を加えて淹れる家庭のコーヒー

キューバ人の生活に欠かせないコーヒーは、イタリアから輸入された「カフェテラ」と呼ばれるエスプレッソマシンで淹れられた、非常に濃いエスプレッソです。キューバ人は、このカフェテラに深煎りのコーヒー豆とたっぷりの砂糖を仕込みます。出来上がったコーヒーは甘々のドロドロ(笑)。これをままごとの道具のように小さなデミタスカップに入れて、キュッと飲むのです。朝多めに淹れたコーヒーは保温ポットに入れてテーブルに置いておき、一日に何度もコーヒーブレイクを取ります。

街歩きの合間に立ち飲みの店で一杯

キューバの路地を歩いていると、建物の入り口に小さなテーブルを出しただけの、カフェとはとても呼べない立ち飲み立ち食いの屋台のような個人の店をよく見かけます。ハバナで私が泊まっていた民宿のすぐ真向かいにもこのような店があり、仕事や学校に行く前のキューバ人が路上でコーヒーとパンの朝食を済ませてさっと出かけていくのを、宿の屋上からぼんやりと眺めるのが好きでした。もちろん私も街歩きの合間にこれらの店をよく利用しました。わずか1ペソ(約5円)の甘〜いコーヒーで疲れも吹っ飛び、再び歩き出す元気がでたものです。

未体験の甘〜コーヒー、きっと病みつきに!!

カサ・パルティクラールというキューバの民宿でも、朝食には必ずコーヒーがつきます。「コーヒーとお茶、どっちがいい?」と一応聞かれますが、コーヒーの名産地キューバではやっぱりコーヒーの方が圧倒的に美味しいです。だいたいはミルクと砂糖を加えない状態で供されるので、朝はたっぷりのミルクを入れた「カフェ・コン・レチェCafe con leche」をいただきましょう。カフェで飲むなら、甘いエスプレッソにちょっとミルクをたらした「コルタディートCortadito」もおすすめです。暑いキューバで飲む甘〜い濃厚なエスプレッソ、きっと病みつきになりますよ。