ニュースを聞いて慌ててキューバへ

キューバのラウル・カストロ議長とアメリカのオバマ大統領が、1961年の国交断絶以来初となる首脳会談を行った2015年4月、私はキューバにいました。2014年の12月にオバマ大統領がアメリカとキューバの国交回復について言及したというニュースを聞き、国交が回復する前にもう一度今のキューバを見ておきたいと思ったためです。オバマ大統領の発表からわずか4か月しか経っていませんが、すでに両国の雪解けは始まっていました。前回キューバを訪れた2011年と比較しての大きな変化は、まず入国審査で見られました。

キューバらしい風景が見られるのも今のうち!? キューバらしい風景が見られるのも今のうち!?

パスポートに入国スタンプが押された!!

以前は、キューバの入出国スタンプがパスポートに押してあるとアメリカに入国できなかったため、キューバのイミグレーションでは、ツーリストカードと呼ばれるビザの用紙にスタンプを押していました。ところが今回は、ツーリストカードとパスポートの両方にスタンプが押されたのです。キューバに渡航した履歴がパスポート上に残っていても、アメリカで入国を拒否されることがなくなったのでしょう。国交正常化に向けて、すでに動き出しているのだということを実感しました。

キューバ人も待ち望んでいる、アメリカとの関係回復

空港から町に向かう途中、以前はあちこちで見られた『アメリカは敵、アメリカこそがテロリスト』といったスローガンが書かれた看板が、今回はなくなっていました。新市街の海沿いにある五つ星のホテルの玄関先には、他の国々に混じってアメリカの国旗が掲げられています。訪れた先々でキューバ人と話しましたが、誰もが一様に、アメリカとの関係が回復してキューバに自由とお金とモノが入ってくるのを待ち望んでいました。一方、私と同じように「今のうちにキューバに行っておこう」と考える人が多いのでしょう、ヨーロッパからのツアー客がかつてなかったほど多かったのが印象的でした。

キューバに行くなら、早目がおすすめ

アメリカによる経済制裁によって、確かにキューバは経済的に苦労してきました。しかし、皮肉にもそのおかげでグローバル化の影響をあまり受けず、文化的なオリジナリティが守られてきたことが、キューバを訪れる者にとっては大きな魅力でした。今回のアメリカとの歴史的な歩み寄りによって、キューバはこれから大きく変わっていくことでしょう。近い将来、スターバックスやマクドナルドが開店し、大勢のアメリカ人観光客が押し寄せているかもしれません。今のキューバを見たい人は是非、早目にキューバ行きを実現させてください。