- 岡崎大五
- 風来坊のような旅人が、30歳で帰国。海外専門の添乗員を経て作家になりました。角川文庫の添乗員シリーズは累計30万部を超えるベストセラーに。今ではミステリー小説やエッセイなども書いていますが、旅は止められません!訪問国は83か国です。ブログ「岡崎大五の作家生活」を運営中。
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ハバナ(キューバ)の中心街
(その4から続く)最近にわかに注目を浴びているのがキューバです。日本からだとカナダかメキシコ経由になります。アメリカとは国交を断絶していたので、近いのに遠い国だったわけですね。治安の良さは中米随一、もしかしたら日本よりもいいかもしれません。それでもビザや航空券の取得等、個人だと時間がかかるし、ホテルもなかなか取れません。ホテルの数が極端に少ないのです。個人旅行者の多くは、ですから民宿に泊まっています。現になかなか予約が取れないという業界関係者の声も聞きます。高級ホテルの代わりになるような中級ホテルはさらに少なく、オーバーブッキングが起こったら、どんなところに宿泊するのか、やや心配です。同じ社会主義のロシアでは、オーバーブッキングで、青少年の家のような公共施設に宿泊したことがあります。こんな場合は、後日帰国後、旅行会社と交渉し、料金の差額を払い戻してもらいましょう。
中南米は、キューバ以外は、治安が悪い国が多いので、ツアーでなら安心です。とくに人気が高いのが、2月頃のブラジル、リオデジャネイロのサンバカーニバルを含んだツアーです。12日間〜15日間程度で組まれています。南米など簡単に来られないので、見所満載のツアーが多いのが特徴です。世界遺産のペルーのマチュピチュにナスカの地上絵、星の降る町ボリビアのラパス、イグアスの滝に行き、アルゼンチンの牧場では牛肉を食べて、夜はタンゴショー。アマゾン川のマナウスに行くコースもあります。しかし南米は広い。4、5時間のフライトはざらで、移動で疲れます。しかもマチュピチュはじめ、ラパスも高所です。標高が3000メートルを超えることも多く、よく眠れなくなります。ツアーでも、高山病でリタイアする人が続出します。あまり無理をせず、サンバカーニバルとマチュピチュは、別々に分けて行かれることをおすすめします。
ネット予約が発達したおかげで、日本にいながらにして、世界のどこでも、ホテルや航空券などの予約が取れるようになりました。しかし、ホームページはあるのに、いつ予約を入れても満席だとか、ネット予約自体が機能していない航空会社やホテルもあります。あるいは日本から予約を入れると割高になったり。南米の一部の国や、エジプト、マダガスカルをはじめとするアフリカ諸国、そして今でも自由旅行を許していないロシアへは、ツアーで行ったほうがいいかもしれません。そしてパキスタンの桃源郷と称されるフンザも、パキスタンの治安の悪さを考えると、ツアーのほうが安心です。湾岸戦争以来、中近東のアラブ諸国を中心に、治安の悪化は北アフリカ諸国にまで広がっています。そんな時代ですが、旅のエキスパートたる旅行会社が個性的なツアーを催行しています。そうした会社のツアーを探してみても面白いです。
※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2017/02/23)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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