最高時速25キロのインド製電動スクーター

筆者はチェンナイに住んでいた時、免許を必要としない電動スクーターを愛用していました。これは、主に主婦が近所へ買い物に行く時や、高校生の通学用に作られたもので、最高時速は何と25キロ!とてもスローです。でも、外国人にとってチェンナイでの生活の足ともなるオートリクシャー(小型の3輪タクシー)は、メーターがついているにも関わらず料金は交渉制。その煩わしさから電気スクーターの購入を決めたのでした。

インドの奇妙なヘルメット事情 インドの奇妙なヘルメット事情

暑過ぎてヘルメットをかぶっていられない

実際にインドをスクーターで走ってわかったのが、インドは暑いということ(笑) 特に大都市ではアスファルトの照り返しもキツイ!容赦なく照りつける太陽の熱をヘルメットが吸収し頭がぼーっとしてきます。インドのバイク乗りがヘルメットをかぶりたがらない理由を身をもって実感しました。

ヘルメットは着用義務?それとも携帯義務?

そのせいか、実際にインドの人はヘルメットを着用しない、いわゆる「ノーヘル」の人が多いです。ただし「着用」はしていないけれども「携帯」している人は意外と多いのです!(笑) ヘルメットを座席の前の燃料タンクの上に置いていたり、サイドミラーに引っ掛けたまま走っている人をよく見かけます。運悪く警察につかまっても、「まぁ、ヘルメットはあるから、次からはかぶりなさいよ」となって見逃してもらえることも多々あるのだとか。二人乗りをしている時は、「後部座席の同乗者が警察を発見したら、ヘルメットを取って後ろからドライバーにかぶせればいいんだ!」なんて脳天気に言う人に会ったことがありますが、果たしてそんなことができるのでしょうか?新聞の風刺漫画で、そうしようとして後ろの人が前後ろ逆にヘルメットをかぶせてしまい大慌て!という描写を見た事がありますが・・・。

ターバンを巻いているシーク教徒にヘルメットは必要?

ここで疑問が浮かぶでしょう。宗教上の理由で、頭にターバンを巻かなければならないシーク教徒はバイクに乗るときには、一体どうするのでしょうか?この疑問には、チェンナイに住むとあるシーク教徒のおじさんが答えてくれました。実はインドでは、シーク教徒にはヘルメット着用義務はないのです。確かに路上を注意して見ていると、シーク教徒は皆ターバンのままバイクに乗っていました。ちなみに、そのおじさんの職業は何とヘルメット屋!「自分たちはかぶる必要のないヘルメット」を商っているのでした。