野球とクリケット、どこが違う?

野球とクリケットの相違点を挙げてみましょう。ボウラーは助走をつけて肘を曲げずにボールを投げる。バッツマンはウィケットを倒されなければ、何回空振りしてもアウトにならない。ファウルゾーンがなくフィルード上360度どこへでも打てる。打撃後、打球が飛ばず走っても間に合わない時は走らなくてもよい。バットは四角く扁平で、打撃面もフラット。ボウラーとボールを受けるウィケット・キーパー(野球のキャッチャーに相当)以外の守備者のポジションは自由で、ボウラーの球筋やバッツマンのクセに応じて戦術的に変更されるなどです。

野球に似ている! 旅人のためのクリケット入門!(後編) 野球に似ている! 旅人のためのクリケット入門!(後編)

盛り上がりを見せるインドのプロ・クリケットリーグ

インドでは2008年にクリケットのプロリーグ「インド・プレミアリーグ(IPL)」が開幕。筆者が住んでいたチェンナイの「チェンナイ・スーパーキングス」も2010年・2011年と二年連続で優勝しました。さらに2011年にはクリケットのワールドカップがインド・スリランカ・バングラデシュで共同開催され、開催国の意地をみせたインドが見事に優勝!地元チームとナショナルチームの優勝という二重の喜びにチェンナイは大変な盛り上がりを見せました。IPLの試合がある日のスタジアムは、フェイスペイントをした人や、お気に入りの選手の名前が入ったユニフォームを着た人達でお祭り騒ぎ。インドの経済発展のお陰で、IPLには世界各国からクリケット選手が集まり、有名選手の給料も億単位になるほどの活況を呈しています。

ボリウッド・スターも球団オーナー!

ムンバイを中心とするヒンディー映画(俗に言うボリウッド映画!)の大スターであるシャー・ルーク・カーンも実は大のスポーツ好き。それが高じてかコルカタを拠点とするIPLチーム「コルカタ・ナイトライダース(通称KKR)」のオーナーでもあるのです。彼のチームは毎年成績がふるいませんでしたが、2012年には見事、初優勝を果たしました!

有名クリケット選手が人間国宝に!

パキスタンの有名選手で代表チームのキャプテンも努めたイムラン・カーンは後に政治家へと転身しています。インドの名選手サッチン・テンドゥルカールも165センチと小柄ながらも世界有数のバッツマンとして名を馳せています。インドでの人気は大変なもので2014年にはスポーツ選手としては初の「人間国宝」の称号を受賞するといわれています。ちょうど日本の野球界でも長嶋茂雄と松井秀喜が国民栄誉賞を受賞したばかり。それを考えればクリケットがインドの国民的スポーツであることがよくわかります。