ここもインド?! 「アンダマン・ニコバル諸島」

多様な顔を持つ大国、インド。その中でも、「混沌としたインド」のイメージとは程遠い、楽園のようなビーチアイランドがインドにもあることをご存知でしょうか? インド洋の東部、インド亜大陸とインドシナ・マレー半島の間にあり、地理的にはタイやミャンマーのほうがより近いアンダマン湾にある、大小320以上の島々からなるアンダマン・ニコバル諸島です。島々の面積を合わせると約8290平方キロメートルで、日本の兵庫県とほぼ同じ。ほとんどは無人島で、美しい海岸、手付かずのジャングルが残っています。北緯10度線の北側が「アンダマン諸島」、その南側を「ニコバル諸島」とし、共に1947年のインド独立後は、インドの連邦直轄領として統治されています。今回は、「インドの楽園」と称されるこの島の魅力を(2)行き方編(3)ダイビング編(4)島滞在編とご紹介していきます。

のどかな朝のハヴロック島のビーチ。 のどかな朝のハヴロック島のビーチ。

アンダマン諸島ってどんなところ?

近年、南アジアの穴場のリゾートとして注目をされているアンダマン諸島ですが、国防上の理由により、外国人が立ち入れない地域が数多くあり、未だに現代文明との接触を一切持たず、石器時代と同様の暮らしをする部族も存在するともいわれています。イギリス植民地時代には、イギリスに対して反乱を起こした政治犯の流刑地として、第二次世界大戦後期1942年〜1945年には、日本軍によって占領されてきた歴史も併せ持ちます。中心都市のポートブレアでは、イギリス植民地時代の1896 年から10年をかけて建てられた大独房監獄・セルラー刑務所や、アンダマンの部族に関する民族博物館などの見学ができます。また、ポートブレア沖の小さな島で、植民地時代に「東のパリ」と呼ばれ栄えたロス島では、樹木に埋もれ朽ち果てた都市跡や、日本軍のバンカー(掩蔽壕)など、ビーチリゾートではない、アンダマン諸島の歴史的な側面を垣間見ることができます。

アジアでもっとも美しいビーチに選ばれたハヴロック島のビーチ

そんな、アンダマン諸島の中でもツーリストが必ず訪れるのは、飛行機が乗り入れるポートブレアから、さらに船で3時間離れたハヴロック島です。近年、インド人観光客も多く訪れるようになり、欧米のガイドブックにも取り上げられている人気のリゾートです。島を訪れずして、アンダマン諸島の魅力は語れません。ハヴロック島にある通称「No.7ビーチ(ラダーナガルビーチ Radhanagar Beach)」は、2004年に米タイム誌で「アジアで最も美しいビーチ」に選ばれ、一躍注目を集めたほどです。

夕暮れ時のハヴロック島No.7ビーチ 夕暮れ時のハヴロック島No.7ビーチ

島のおすすめの過ごし方は?

ハヴロック島でのおすすめの過ごし方は、ゆったりとビーチを眺めながら過ごすこと。「何もしない」を楽しむ休日は、贅沢そのものです。バジェットに合わせたリゾートホテルを選びましょう。スクーターをレンタルして、島を一巡りしてみたり、ハヴロック島を基点としたアイランドホッピングツアーや、手付かずの自然が残るジャングルを巡るツアーに参加したりもできます。また、ダイビングのライセンスがあるなら、是非ダイビングを! はるばるここまでやってきたからには、世界中のダイバー憧れのアンダマン海を制覇したいですよね。アンダマン諸島でのダイビングといえば、象と一緒に泳げる「エレファントダイブ」が脚光を浴びましたが、こちらは、残念ながら象のラジャンの引退により2014年に終了しています。
(その2)ではハヴロック島への行き方をご紹介します。

スクーターで島巡り。独り占めしたい無人ビーチ。 スクーターで島巡り。独り占めしたい無人ビーチ。