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南インドのチェンナイで、歴史を感じる場所へ(その3)聖トマスゆかりの地に建てられた教会


旧市街のランドマークとなる「マドラス高等裁判所」

「南インドのチェンナイで歴史を感じる場所へ」その2からの続きです。セント・ジョージ要塞を見学した後、時間があればFORT駅北側に残る旧市街を歩いてみましょう。ここは古い町並みばかりというわけではないのですが、ところどころに古いコロニアル建築が残っています。なかでも、赤レンガの「マドラス高等裁判所」の建物が必見です。これは1892年に建てられたインド・サラセン建築(イギリスがインドに建てたコロニアル建築の様式)の建物で、塔や建物の上部に付けられた装飾的な小亭が印象的です。今でも現役で、裁判に使われています。

インドに布教に行ったイエスの弟子、聖トマス

夕暮れのサン・トメ聖堂 夕暮れのサン・トメ聖堂

もうひとつ、チェンナイで見逃せない歴史的な場所があります。旧市街から南へ、5kmに及ぶ長いマリーナビーチ沿いに下っていくと、マイラポール地区に着きます。そこにイエスの12使徒の一人である聖トマスが没した地に建てられたという、「サン・トメ聖堂」があるのです。聖トマスは聖書の中の記述はわずかで、「復活したイエスを疑い、その脇腹に手を入れて本人か確かめた」というエピソードが、唯一印象に残るくらいです。しかし、伝説ではインドへ布教に行き、そこで殉教したということになっています。

ポルトガルが来航し、この地に要塞を築く

2000年前のことなので当時の文献や碑文などはないのですが、いつの頃からかこの地が聖トマス終焉の地とされるようになりました。1522年にポルトガルが西欧の国として初めてこの地に要塞を築いた時、ここを「サン・トメ(聖トマス)要塞」と名付けています。その頃には貿易などでキリスト教徒がすでに住んでいたりして、「聖トマスがこの地に来た」という伝説があったのかもしれません。

ポルトガルが建てたカトリック教会

ポルトガルが聖トマスの名を冠したサン・トメ聖堂を最初に建てたのは、1606年のこと。ただし、白いゴシック様式の現在の姿は、19世紀に建て直されたものです。入場無料で、ミサなどが行われていなければ6:00〜19:30の間、見学ができます。教会の裏には小さな博物館(無料)があり、教会ゆかりの古い品が展示されてますが、見るべきは、「聖トマスの墓」という地下の礼拝堂でしょう。サン・トメ聖堂は、チェンナイ中心部のマイラポール地区の海岸寄りにあります。セント・ジョージ要塞からは途中バスも走っていますが、三輪タクシーのオートリクシャーを拾って移動してもいいでしょう。150ルピー(約250円)程度です。それでは、チェンナイにある歴史を感じさせる建物、機会があったら寄ってみてくださいね。

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2018/06/07)

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※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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