南インドの大都市チェンナイで、心安げる場所とは?

南インドの大都市で、その玄関口ともなるチェンナイ。ここはイギリス植民地時代に発展した都市なので、広いわりに歴史的な観光名所は少なく、交通量が多いので街歩きも疲れます。そんな疲れたあなたにオススメな場所が、市内東側のベンガル湾に面した、マリーナビーチです。南北5kmに及ぶ海岸線は、その広い砂浜が印象的で、夕方になると大勢のチェンナイ市民が繰り出してくる憩いの場です。せっかくチェンナイに来たのなら、一目、ベンガル湾の海を見てみるのもいいのではないでしょうか。広い空を見ると、心が安らぎますよ。

チェンナイの中心部にあるマリーナビーチは、日が傾いてくると散策する人々が増えてくる チェンナイの中心部にあるマリーナビーチは、日が傾いてくると散策する人々が増えてくる

マドラス大学のキャンパスを見学してみよう

チェンナイ市北側の旧市街からだと、クーム川を越えたあたりからマリーナビーチは始まります。南下すると海岸線に並行して走る海岸通りのカーマラージ・サライを挟んで、まず西側にマドラス大学が見えてきます。敷地の立ち入りはできるので、中に入って外側から古い建物を見てみましょう。1857年に創立されたこの大学は、インド国内では最も古いものの一つで、なかでも1869年に建てられた「議事堂Senate House」の建物は目を引きます。これはインド・サラセン建築とビザンティン建築を組み合わせた名建築と言われていますが、現在は老朽化が進んでいて、中には入れないのが残念です。

砂浜の上の露店街を通って海へ

カーマラージ・サライを挟んで東のビーチ側には、1967年から69年まで州政府首相だったアンナードゥライを記念する「アンナー記念廟Anna Memorial」があります。彼は州名をマドラス州からタミル・ナードゥ州に替えるなど、この州の独自性を強く打ち出した人物です。その脇には海に向かって続く長い露店街があります。この辺りはマリーナビーチでも砂浜の幅が一番広いあたり。舗装された通りから海まで400mほど、砂の上を歩かなくてはなりません。この露店街も砂の上で歩きにくいのですが、ここまで来たので頑張って海まで行ってみましょう。日中は暑いので、行くなら日が斜めになった17時ぐらいがいいですね。ビーチにはパラソルやイスが並べられていますが、有料なので利用には注意を。

人でにぎわうのは夕方から日没ぐらいまで

マリーナビーチには、夕方になると涼を求めて多くのチェンナイ市民がやってきます。海は東向きなので海に沈む太陽は見られませんが、夕日に染まる空は美しいです。この時間には家族連れやカップル、友達同士のグループなどが、思い思いに散策しています。また、「馬に乗らないか」と勧誘してくる馬引きや、記念撮影を勧めるカメラマンもいます。ビーチは南に向かって延々続きますが、人が集まるポイントはいくつかあるようです。また、海岸通りのカーマラージ・サライ沿いには、ヴィヴェカンダ・ハウス、クイーン・メアリーズ大学などの建物や、インドの偉人の銅像などが点々とあります。ちょっと距離がありますが、興味がある人は立ち寄りながら散策してみてもいいでしょうね。それでは機会があれば、チェンナイのマリーナビーチで、ベンガル湾の風に吹かれてみてください。