インドで異彩を放つ街、ゴア

インドのゴアと言えばヒッピーの巣窟。年代によっては「レイブパーティー」や「トランスミュージック」なんかをイメージする人も多いのではないでしょうか。確かにゴアに行くと俗世を絶ったような人を目にすることもありますが、ヒッピー全盛期の時代の移住組が多いようで年齢層は高め。最近のゴアは普通の観光客が普通にビーチで遊ぶ、雰囲気です。とはいえゴアに来る観光客は遊ぶ気満々。日が暮れると同時にさまざまなバーから爆音が流れ出し、多くの若者が集まり始めます。

ゴアで人気の「サイレント・クラブ」とはどんなところ? ゴアで人気の「サイレント・クラブ」とはどんなところ?

クラブ規制から生まれた「サイレント・クラブ」

雰囲気が悪いナイトクラブは当然警察から目をつけられ、さまざまなルールを作って規制が試みられているのですが、ルールができる度にその新しい形のクラブができているようです。その1つとして編み出されたのが「サイレント・クラブ」。騒音を理由とした取り締まりから逃れるための新たなナイトクラブのスタイルです。爆音を楽しむ場所であるクラブがサイレント……? 私もはじめは街で「SILENT CLUB」の文字を見ても意味がさっぱり分からずスルーしていましたが、どうしても気になるので、ある週末に少しだけおしゃれして潜入してきました!

静かなダンスフロアで踊る人々

向かったのは南ゴアにあるパロレムビーチのはずれにあるクラブ。街中から少し離れた崖の上なので隠れ家感がムンムンです。エントランスで入場料のほかにデポジットを払うと立派なワイヤレスヘッドホンが1人1台渡されます。入ってすぐのバーエリアでは音楽は流れていますが、音量は普通のレストラン並みでみんなお酒を飲みながら談笑しています。そしてその先のダンスエリアに向かうと……、確かにサイレント! バーの音楽が遠くで聞こえますが、ダンスフロア特有の爆音はなし。でもみんな楽しそうに踊っています。DJブースには3人のDJがクイズ番組の回答席のように仕切りを挟んで横に並んでいます。それぞれのブースが赤、青、緑に光っていて、ヘッドホンでそれらのどれかにチャンネルを合わせるとその音楽が爆音で流れるという仕組み。トランスやハウス、テクノなどDJによって音はさまざまなので、フロアを選ぶような気分で気軽に音楽を変えられます。

音楽と踊りに集中できて楽しい!

そんなシステムゆえ、わーっとテンションが上がるタイミングがみんな違くておもしろい。初めはなんだか滑稽でしたが慣れてしまえばあっという間に自分ワールド。インドの普通のクラブで女子1人でいようものならナンパが激しく大変ですが、ヘッドホンをしていれば聞こえないふりもできるし音や踊りに集中できてすごく良かったです。ナイトクラブ情報はネットwww.whatsupgoa.comで検索できるほか、街にビラが張られていたり、地元の人に聞いてもいいと思います。ただし、クラブには下心のある輩も多いので、くれぐれも知らない人にはついていかない、きちんと帰る方法を確保しておく(タクシーを呼んでおく、宿の近くのクラブに行く)など、ハメをはずしすぎないように気を付けましょう。