失敗できない海外旅行。行く時期のキメ手は?

仕事柄、海外へ出かけることが少なくありませんが、その際にもっとも気にするのは「いつ行くか」です。本や雑誌の記事の場合、文章も大事ですが、やはり重要なのは写真。文章でいくら「何もしないぜいたく!青空ビーチをひとりじめ!」と書いても、肝心の写真でビーチがくもっていては説得力がありません。行くからには、天気のいいシーズンでなくては。ということで今回は、シーズン選びの基本となる、雨季と乾季について書いてみましょう。

雨季と乾季がある熱帯アジア。失敗しない場所選びの方法は? 南アジア編 雨季と乾季がある熱帯アジア。失敗しない場所選びの方法は? 南アジア編

シベリアの気候が熱帯に影響を及ぼす?

日本人は、シーズン(季節)を「四季」としてとらえますが、四季のない国々もあります。一年中、気温がそれほど変わらない熱帯アジアの場合は、四季ではなく雨季と乾季の2つの季節があります。これは冬場にユーラシア大陸の内陸(シベリア)で発達した高気圧がモンスーン(季節風)を生み出し、その向きがだいたい半年交替で入れ替わるのです。陸から海に乾いた風が吹く時期は乾季、海から陸に向かって湿った風が吹く時期が雨季になります。場所によってその移り変わりがゆったりだったり、また急に変わったりするのです。

雨季の南アジアには注意

毎年、水害のニュースが伝わるインドやバングラデシュ、ミャンマーといった南アジアの国々では、6〜9月が雨季になります。この地域では雨がこの3ヵ月に集中してどっさりと降るので(3ヵ月で1年の8割以上になることも)、この時期はできるなら旅行は避けたほうが無難です。というのもただ雨が多いというだけでなく、これらの国では下水道などのインフラが良くないので、一気に降った雨はたちまち下水溝から溢れ出し、町が水害状態になるからです。都市間の陸上移動も時間がかかることがあります。そんな時に、エアコンなしのバスに乗ると辛いですよ。暑い上に窓が締め切りになると、車内は蒸し風呂のようです。以前、雨季のバングラデシュに行ったことがありますが、1日のうちで雨が降らないのは2時間ぐらい。飛行機から見た町は、湖に浮かぶ島のようでした。

ではベストシーズンは?

これらの国は一年中暑いといえば暑いですが、特に4〜5月は一年のうちで最も暑いので、旅のベストシーズンは11〜3月ということになります。インドのゴアのビーチは、毎年12〜2月になるとヨーロッパからの旅行者でいっぱいになりますし、タージマハルがあるアグラなどの北インドも、夜は寒いですが、日中の観光はちょうどいいぐらい。酷暑の中を観光するよりは寒いぐらいがまだましです。海からは離れますが、ネパールは雨季が終わった10月から観光シーズンに入り、4月ぐらいまでがトレッキング客でにぎわいます。