スリランカの交通事情はあまりよくない

長い間、内戦が続いていたせいか、スリランカでは、交通の発達が遅れてきた感があります。セイロンティーの製造で有名な内陸部の高原地帯ヌワラエリアから、南の海岸線に移動する時もそうでした。早朝バスターミナルに行ってみると、タクシーの運転手が近づいてきてこう言うのです。「バスはよくない。やめときな。時間もかかるし、乗り心地も悪い。俺のタクシーを使いなよ。安くしておくから」。スリランカではさほど吹っかけてこないことを、経験から学んでいました。僕と妻はタクシーのミニバンに乗り気満々。値段も高くありません。しかし残り4人いたヨーロッパ人の1人が警戒して、この交渉を拒否。1人抜ければ料金が高くなってしまいます。やむなく話は流れて、僕たちは全員バスに乗ることになりました。

ミリッサの海沿いのレストランから ミリッサの海沿いのレストランから

運転手のオススメの村でサーフィンはでできるか

しかしバスは、運転手の言ったとおりにひどいものでした。クーラーはなく、ぎゅう詰めで、しかも休憩すらないのです。始終ストップし、地元の人が乗降します。タクシーなら5時間で着くところ、結局8時間もかかり、しかも昼食も抜き。到着したマータラでは、三輪タクシーのトゥクトゥクが待ち受けていました。アーノコーノともめる例のヨーロッパ人を無視して、僕たちは運転手と個別に交渉です。「ヒッカドゥワまで行ってくれ」。サーフィンをやりたいと言う僕の要望に、「いいや、もっと近くにいい所があるから」と運転手。「ここは信じてみましょうよ」。妻の言葉にうなずき、出発。すると本当に、その村がのんびりとしたいい村だったのです。名前はミリッサ。ゲストハウスには部屋の前にテラスと庭があり、きれいな海も歩いてすぐです。途切れることなくいい波が上がり、数人のサーファーたちが波と遊んでいました。

ミリッサのゲストハウス ミリッサのゲストハウス

サーフィン天国ミリッサ

僕もさっそくサーフィンです。スリランカでは日本人にはヒッカドゥワが有名ですが、波待ちしている最中に話した女性が言うには、ミリッサのほうが快適だということです。村には数軒の土産物屋やレストランがあり、街道に出なければ車もほとんど走っていません。ヤシの木陰では、犬が子育てしています。僕たちの部屋の前にはオオトカゲが遊びに来ました。村の人たちも実に気さくで、「きっとまた来ようね」と、妻は何度も言っていました。2005年のスマトラ沖地震で津波被害に遭った海岸線でしたが、日本の東北地方ほどはひどくなく、復旧も早いようでした。コロンボの南側には、ミリッサのような、日本では無名の小さくてかわいいビーチリゾートがたくさんあります。トゥクトゥクの勧めをたまには信じてもいいかもしれません。その中でもメリッサは、サーファーにはイチオシのリゾートです。

オオトカゲがゲストハウスの庭にやってきた オオトカゲがゲストハウスの庭にやってきた