「世界一重い君主」は大の親日家?

南太平洋のポリネシアにあるトンガ王国を知っていますか? 行った事がある人はほとんどいないと思いますが、実は日本との結びつきは浅くはありません。1965年から2006年まで、40年近くトンガを統治していた国王タウファアハウ・トゥポウ4世は、親日家としても知られています。皇太子時代に5回も日本を訪れているほか、国王になった後も何度も来日しており、靖国神社に参拝したり、昭和天皇の大喪の礼にも参列したりしているそうです。また、トンガの教育にそろばんを導入したり、力士を送ったりもしています。ちなみにこの国王、最盛期には体重が200キロを超えた巨漢で、1976年にはギネスブックに「世界一重い君主」として掲載されたこともあるようです(のちにダイエットして体重は半減)。

かぼちゃ、相撲、そろばん…。南太平洋の親日国トンガと日本の意外な結びつき(前編) かぼちゃ、相撲、そろばん…。南太平洋の親日国トンガと日本の意外な結びつき(前編)

「相撲」と「そろばん」による交流

私は相撲には詳しくはないのですが、調べるとトゥポウ4世が1970年代に送った6名のほかに、2001年から2008年までに「南乃島」というトンガ出身の力士がいました。最高位は幕下21だったそうです。また、日本では学ぶ人が減ってしまった“そろばん”ですが、ここトンガではまだまだ人気。外務省のホームページによれば、トンガの小学校ではそろばんや日本語が教えられていて、それぞれ大会があるようです。そのニュースでは、2014年3月に駐在日本大使や日本のそろばんの普及協会の理事などが出席する中、178名の児童が参加した「第4回トンガ王国そろばん全国大会」が行われた模様です。2015年もJICAの青年海外協力隊員募集を見ると、「珠算指導要員」がありました。トンガでは、「日本=そろばん先進国」というイメージが強そうですね。

トンガが日本に求めるもの、日本がトンガに求めるもの

トンガへ派遣される青年海外協力隊員は、そろばんの先生だけではありません。たとえば2015年のJICAボランティア募集要項を見ると、どんな人材が日本に求められているかがよくわかります。「幼児教育」「自動車整備」などは他の国でも見かけますが、2020年の東京オリンピックに向けて、「卓球指導」「身障者スポーツ指導員(パラリンピックのため)」など、スポーツの分野でも日本に期待されていることがよくわかります。逆に日本がトンガから輸入などでお世話になっているものもあります。ビンナガマグロやキハダマグロなどの南洋マグロは、トンガ産が多いんですよ。しかし、トンガが日本に輸出するもので断トツに多いものがあります。それは…。(後編につづく)