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海外現地発ガイド通信

アルプスの谷間にある宮廷都市インスブルック


掲載日:2021/01/14 テーマ:大自然 行き先: オーストリア / インスブルック

タグ: 街歩き 美しい 歴史


ドイツとイタリアがとても近い山の街

町の中心である歩行者専用のマリア・テレジア通り。通りの中ほどに聖アンナ記念柱が立ち、背後にはノルトケッテ連山が聳える 町の中心である歩行者専用のマリア・テレジア通り。通りの中ほどに聖アンナ記念柱が立ち、背後にはノルトケッテ連山が聳える

町のどこからでもすぐ近くに高い山が見える。ハプスブルク家の宮廷があった華やかな町で、これほど美しい自然に囲まれた都市は他にない。爽やかな、すがすがしい雰囲気が町全体に漂う。旧市街の北側にはノルトケッテ連山が、南側にはバッチャーコーフェル山、そしてもう少し南東にはオーストリア最高峰のグロースグロクナー山が聳えている。まさにオーストリア・アルプスの谷間に開けた町だ。東西に細長いオーストリアの西端に位置し、南へ延びる道を走れば直ぐにイタリアとの国境ブレンナー峠にさしかかる。北の国境はドイツ。ウィーンからだと電車で4時間半かかるが、ミュンヒェンなら1時間半から2時間ほどでインスブルックに到着する。ツアーではなかなか組み込まれない町だけれど、この美しい自然環境に魅せられて個人の長期滞在者が増えている。

金箔の銅板瓦が眩しい「黄金の小屋根」

「黄金の小屋根」から真っすぐに伸びるフリードリヒ公爵通りは、途中からマリア・テレジア通りと名を変える 「黄金の小屋根」から真っすぐに伸びるフリードリヒ公爵通りは、途中からマリア・テレジア通りと名を変える

インスブルックのシンボルは「黄金の小屋根」。小屋根のある館はオーストリア公フリードリヒ四世が1420年に建てたものだ。1500年にマクシミリアン一世が4階部分まで出窓を増築し、5階部分にあたる屋根に2657枚の銅板屋根を付けてそこに金箔を施した。館の前のフリードリヒ公爵広場では事あるごとに催し物が開かれる。マクシミリアン一世は祭りを見物するため出窓の3階部分にバルコニーを建設した。バルコニーの外側には6枚のレリーフが施され、中央2枚の右側に正面を向いたマクシミリアン一世が描かれている。彼は1477年にブルゴーニュ公シャルルの娘マリーと結婚し仲睦ましく暮らしていたが1482年にマリーが死去し、1494年に2度目の妻ヴィアンカと再婚した。中央バルコニーの左側にはマクシミリアン一世と二人の妻、マリー(右)とヴィアンカ(左)が描かれている。

喜びと悲しみが表裏一体の凱旋門

南側の表から眺める凱旋門。門上のレリーフは結婚を終えた二人のポートレートが浮き彫りに 南側の表から眺める凱旋門。門上のレリーフは結婚を終えた二人のポートレートが浮き彫りに

インスブルックに宮廷を置いたマクシミリアン一世から200年以上を経たマリア・テレジアの時代、町はもっとも繁栄した。マリア・テレジアは三男のレオポルト二世(皇帝ヨーゼフ二世の弟、次男のカール・ヨーゼフは16歳で病死)が1764年にスペイン王カルロス三世の王女であるマリア・ルドヴィカと結婚したことを祝い、1765年に凱旋門を建設した。ところが門の建設中にマリア・テレジアの最愛の夫であるフランツ一世が世を去る。フランツ一世はレオポルトの結婚のため訪れたインスブルックで、結婚式の帰りに突然倒れてそのまま息を引き取った。夫をこの上なく愛していたマリア・テレジアの驚きと悲しみは大きく、門の建設を一時中止。その後建設工事は再開され、表門である南側にはレオポルトとルドヴィカの結婚を祝福する「生と幸福」を、北側にはフランツ一世の死去を追悼する「死と悲しみ」をモチーフにしたレリーフが彫り込まれた。

インスブルックの山々を楽しもう

スイスに源を発するイン川はドイツのパッサウでドナウ川へ流れ入る。インスブルック旧市街の西側を流れるイン川では、河畔に沿ってカラフルで可愛らしい家が並んでいる スイスに源を発するイン川はドイツのパッサウでドナウ川へ流れ入る。インスブルック旧市街の西側を流れるイン川では、河畔に沿ってカラフルで可愛らしい家が並んでいる

インスブルックとは「イン川に架けられた橋」という意味。川の後ろに聳えるノルトケッテ連山へ登ってみよう。市内から途中のフンガーベルクHungerberg村まではバスも出ているが、2007年には登山電車も建設された。フンガーベルク村にはレストランが多く、展望台からはインスブルックの町が一望できる。お天気が良くて時間があればさらに上へ。フンガーベルクから標高1905mのゼーグルベまで、さらにその上、ノルトケッテ連山の最高峰である1334mのハーフェルカールシュピッツェまでケーブルカーで登ることができる。市内散策の途中で簡単に行けてしまうため夏は薄着で登りがちだが、山の上はかなり寒い。必ず上着を持って行こう。町の南側の山へは、市内から出ている登山電車で。終点のイグルス村が標高2246mパッチャーコーフェル山登山の拠点となる。前にも後ろにもアルプスが聳えるインスブルック。壮麗な街並みと山の大自然を味わえる贅沢な街である。

データ

フンガーベルク村には素敵なレストランが並んでいて、いずれも景色は抜群 フンガーベルク村には素敵なレストランが並んでいて、いずれも景色は抜群

フンガーベルクHungerbergに登るには、
インスブルック国際会議場Congress Insbruck (住所:Rennweg 3)からHBBフンガーベルクバーンHungerburgbahnでフンガーベルク駅Hungerburgstationへ。

さらにゼーグルベSeegrubeへはケーブルカーを利用
Hungerburgstation
住所:Hoehenstrasse 151,
電車の稼働時間:毎日07:15〜19:15

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2021/01/14)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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