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アルプスの麓インスブルックには山のほかに城、宮殿、クリスタルも


掲載日:2021/01/15 テーマ:観光地・名所 行き先: オーストリア / インスブルック

タグ: 街歩き 宮殿


町の南側、山の麓に建てられたアンブラス城

フランス式庭園が美しいアンブラス城。上方の城は住居、手前の館の中にスペイン大広間がある フランス式庭園が美しいアンブラス城。上方の城は住居、手前の館の中にスペイン大広間がある

ハプスブルク家の王子が、密かに結婚した妻に与えた城、と聞いたら思わず興味をそそられる。皇帝フェルディナント一世の次男でチロルの王子フェルディナント二世は1557年、アウクスブルクの豪商の娘で美しいフィリピーネと結婚した。身分違いで許されることはなかったため結婚は密かに行われた。しかし間もなく父フェルディナント一世に伝わり、生まれる子供にハプスブルク家の称号を与えないことで合意。フェルディナント二世はチロルの古城を改築してフィリピーネに与えた。それがアンブラス城だった。オーストリア大公となったフェルディナント二世は美術品や芸術品を収集し、アンブラス城の敷地内にコレクション館を建設して保管した。現在、下城と呼ばれる博物館にはヨーロッパの古美術品や武具の数々が展示され、その中には徳川時代の鎧兜も見られる。住居だった上城に行く途中にスペイン大広間と呼ばれるホールがあり、美しい天井画と壁画で埋まっている。

マリア・テレジアの時代に現在の絢爛豪華な宮殿になる

大広間の壁にはマリア・テレジアとフランツ・ロートリンゲン公のほかに彼らの子供たちの肖像画も描かれている 大広間の壁にはマリア・テレジアとフランツ・ロートリンゲン公のほかに彼らの子供たちの肖像画も描かれている

旧市街の王宮ホーフブルクは見逃せない。最初の城はチロル大公によって建てられ、その後何代かを経て皇帝マクシミリアン一世のものとなる。その時に大きなホールが建設された。今日の姿になったのは1740年から1780年にかけてのマリア・テレジアの時代だった。城は優雅なロココ様式に改装され、各部屋のインテリアや家具調度品も垢抜けたものになった。ホーフブルクには400ほどの部屋があり、その一部が公開されている。まず入って驚くのがこの大広間。天井からは燦然と輝く巨大なシャンデリアが3つも下がり、正面の壁にはマリア・テレジアと夫であり神聖ローマ皇帝であるフランツ・ロートリンゲン公が描かれている。ホールに続いて現れるのは控えの間、皇帝の居室、礼拝堂、そして小部屋では黄色の間、白のサロン、ローズのサロン、角のキャビネット、中国の部屋、謁見の間、などなど。きちんと見学するには1時間半はかかるので余裕をもって出かけよう。

チェコのガラスカット職人だったスワロフスキー氏

スワロフスキーの本社があるヴァッテンスの、ユニークな展示会場クリスタル・ワールド スワロフスキーの本社があるヴァッテンスの、ユニークな展示会場クリスタル・ワールド

インスブルックで有名なものに数えられるのは、やはりスワロフスキーであろう。今やスワロフスキーのクリスタルを知らぬ者はいないほど世界的ブランドになった。その本社工場がインスブルックにある。創設者のダニエル・スワロフスキーはボヘミアングラスで有名なガラス製造の町、チェコのガブロンツで働くガラスカット職人だった。かつてガラスのカットは手作業で行われていたが、スワロフスキーは量産できるカットと研磨の機械を開発した。1895年にオーストリアのチロルへ移住し、スワロフスキー社を設立する。1970年代からはクリスタルのアクセサリーを製造し、たちまち一般に知られるようになる。品質の良さと垢抜けたデザインでスワロフスキーの名は世界に広まった。白鳥やハリネズミ、カメなどの小さな置物が有名になり、光り輝くクリスタルのミニ動物が好まれた。

世界各地にスワロフスキーのショップはあるが本社・本店はここ

暗くなるとクリスタルが一段と美しく輝くクリスタル・ワールドの庭 暗くなるとクリスタルが一段と美しく輝くクリスタル・ワールドの庭

今日ではオーストリア土産の定番にもなっているスワロフスキーは、ウィーンやザルツブルクなど、オーストリア諸都市に支店がある。どの店も外国人旅行者でいっぱい。インスブルックでは旧市街に大きな店舗を構えている。せっかくインスブルックまで来たのだから、本社があるヴァッテンスまで足を延ばそう。そこにはクリスタル・ワールドというユニークな展示会場がある。創業から100年の1995年に、100周年を記念してオープン。建物は土で覆われて丘のようになり、その中は地中の世界。順路に従って各部屋を巡っていくと行く先々で美しいファンタジーが展開していく。地中を抜けた出口には巨大なショップがあり、ありとあらゆるスワロフスキーの製品が揃っている。まさにスワロフスキーファンには欠かせないクリスタル・ワールドである。インスブルックは、ただ滞在しているだけで山々の美しさに癒される町。のんびり泊って帰りたい。

データ

町の外には草原が広がり、その背後には高いアルプスの山が聳える 町の外には草原が広がり、その背後には高いアルプスの山が聳える

アンブラス城
Schloss Ambras Innsbruck
Schlossstrasse 20, 6020 Innsbruck
毎日10:00〜17:00
休館:11月
アクセス:中央駅からアンブラス城まで1時間に1本程度でバスが出ている

インスブルック王宮
Hofburg Innsbruck
Rennweg 1, 6020 Innsbruck
毎日9:00〜17:00
場所:観光名所の「黄金の小屋根」のすぐ近く

スワロフスキー・クリスタルヴェルテン
Swarovski Kristallwelten
Kristallweltenstrasse 1, 6112 Wattens
毎日10:00〜18:00
アクセス:中央駅から1日に4往復のシャトルバスあり。所要時間30分

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2021/01/15)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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