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オーストリア・ザルツブルク・美術館・博物館の現地ガイド記事
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海外現地発ガイド通信

こんなにも価値があるザルツブルクのドーム・クォーター


大司教と同じように雨に濡れず歩き回れる教会や修道院

ホーエンザルツブルク城塞から見下ろすザルツブルクの町。眼下に大聖堂や聖ペーター修道院が見える。 ホーエンザルツブルク城塞から見下ろすザルツブルクの町。眼下に大聖堂や聖ペーター修道院が見える。

ザルツブルク音楽祭やモーツァルトの生家があることで大人気のザルツブルク。こぢんまりとした地方都市だが、“北のミニ・ローマ”と称えられることもあり、教会や修道院、宮殿などがコンパクトにまとまった美しい町だ。絶大な権力を誇った大司教は住まいのレジデンツ宮殿から周りの関連建物へ、雨や雪や嵐、暑さ寒さに関係なく自由自在に移動していたという。どうしてそんなことができたのか、と不思議に思っていたが、ホーエンザルツブルク城塞に登った時、上から町を眺めて「なるほど!」と頷いた。町の中心にあるレジデンツ宮殿とドーム、聖ペーター教会、修道院、フランシスコ会修道院教会などが廊下で繋がっているのだ。個別に訪れねばならなかったこれらの宮殿や教会が、2014年よりドーム・クヴァルティーア(ドーム・クォーター)と称して公開され、かつて大司教が歩いていた様に私たちもぐるっと周遊できるようになった。

途中でレジデンツ広場に面したテラスに出る

レジデンツ広場をこんな所から見下ろせることに驚く レジデンツ広場をこんな所から見下ろせることに驚く

入口は大司教の宮殿だったレジデンツだ。ここはザルツブルク観光の目玉であり、レジデンツ見学だけでもかなりの時間が掛かる。コースではレジデンツの見学が終わると係員が順路を教えてくれる。これまでレジデンツだけで終わっていたのが、階段を登って1つ上の階へ行く。そこはカフェになって、外に出るテラスがある。じっくり見学する人はカフェで一休みしておくと後で疲れない。順路を進むには一旦テラスへ出てからその先の入口へ。中に入るとそこはドームのバルコニーで、大きなオルガンの場所に出る。こんなに近くでこのオルガンを見られるなんて感動だ。バルコニーの上から眺める大聖堂内は素晴らしい。大聖堂北側バルコニーはドーム博物館なっており、絵画、彫刻など教会美術品やザルツブルクの守護神である聖ルーペルト像などが展示されている。

ハイライトのひとつは美術品キャビネット

オルガンの前のバルコニーから眺める大聖堂内部 オルガンの前のバルコニーから眺める大聖堂内部

大聖堂からは南側の回廊部分へ。ここは聖ペーター修道院の中庭に面しており、細長い建物になっている。レジデンツは別格として、このドーム・クォーター最大の見所はキャビネット室だ。その名も“美術と特別素晴らしい小部屋Kunst- und Wunderkammer ”になっている。真っ白な漆喰壁と美しい天井の部屋に置かれた17世紀のキャビネットの豪華さもさることながら、その中に収められた美術品の数々に息を呑む。歴代の大司教が集めた貴重なコレクションで、宝石で埋まった聖杯や宗教儀式に使われる黄金のカップ、貴金属品の数々が展示されている。キャビネット室の先には70メールもある長い廊下が続く。この廊下は最初からギャラリーとして建設されたもので、4年の歳月をかけて17世紀後半に完成した。聖ペーター修道院所蔵の宗教画が掛けられ、どれも大きくて見応えのある絵画ばかりだ。

半端でない充実した内容に溜息が出る

立派なキャビネットの中にガラスや金銀細工の小物など、美術品がたくさん陳列されている 立派なキャビネットの中にガラスや金銀細工の小物など、美術品がたくさん陳列されている

宗教絵画鑑賞の後はドーム・クォーター西側にある聖ペーター博物館に入っていく。ここまで真面目に鑑賞してきた者は、まだあるのか、と内容の充実さに少々疲れ気味かもしれない。しかし聖ペーター修道院はザルツブルクの創始者である聖ルーペルトが建設した最も古い由緒ある修道院だ。長い歴史の中で収集した美術品の数は4万点とも言われている。展示の方法が斬新で面白いので、もう一度気合を入れて頑張ろう。充実した聖ペーター博物館の後は、ドーム・クォーター見学の最後となる8世紀前半建立のフランシスコ会修道院教会だ。ここでは教会の美しい天井が見所になっている。教会を抜けるとレジデンツ最初の大ホールに出る。やっと一周して戻って来たわけだ。日本語のオーディオガイドもあり、熱心に鑑賞していたら十分に半日かかる。それくらい価値の高い見学コースである。

データ

70メートルもある長い廊下は最初から宗教美術絵画を陳列するギャラリーとして造られた 70メートルもある長い廊下は最初から宗教美術絵画を陳列するギャラリーとして造られた

ドーム・クヴァルティーア・ザルツブルク
Dom Quartier Salzburg
( Quartier クヴァルティーア はquarterクォーターのこと )
住所:Residenzplatz 1. / Domplatz 1a, 5020 Salzburg
電話:+43 662 80 42 21 09
開館時間:10:00~17:00 (16時までに入館)
     7月と8月の水曜は20時までオープン(19時までに入館)
休館日:火曜日(7月と8月は無休)、12月24日は休館
入館料:12ユーロ、部分的な入館は10ユーロ
office@domquartier.at
www.domquartier.at

※ドーム・クォーターの見学コースは外に出たり、暖房の無い場所もあるので真冬はコートをクロークに預けず持って歩こう

 

※記事は掲載日時点での情報であり変更されている可能性もあります。ご了承下さい。(掲載日:2018/10/26)
※旅行前には必ず、外務省の海外安全ホームページで訪問地の安全情報についてご確認ください。
※この記事はガイドレポーターの取材によって提供された主観に基づくものであり、記事は取材時時点の情報です。
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